【銀魂】空から女の子が降ってきました。23

第九百七訓 ページ8

＿＿＿＿見廻組の消失。



それで打撃を受けたのは、見廻組だった者達だけではない。また子ちゃん達を見ればそれは明白だった。



そうして何処と無くしんみりとした空気になったその時……彼女の更に横から銃を降ろすよう促す手が一つ。







武市「やはり噂は本当でしたか……やれやれ、藁にもすがる思いでここに来たというのに。どうやら私達の味方はもうどこにも居ない様だ」



『君は……紅桜の時に居た、』







＿＿＿ロリコン参謀、武市変平太だ。


鬼兵隊の幹部が二人も、しかも戦力の一人であるまた子ちゃんと策を講じる筈の武市がこんな所に居るなんて……やはり、少し変だ。





(………また子ちゃんはともかく…参謀である武市に関しては高杉の元を離れる事なぞあまり無いだろうに。

外部との交渉ならまだ分かるが今みたいな状況じゃ悪手だ、それに春雨や天導衆とドンパチやるんだったら交渉だなんだ言ってられない筈)





と、なると……考えられるのは一つ。






『高杉に……何かあったのかい？』



来島「！それは……」






伊賀で別れて以来、鬼兵隊や第七師団がどうなったのか不明のままだった。尤も喜々から切られたんだ、孤軍となるのは必定なんだろうが……。


そして、第七師団も。喜々……つまりは天導衆から見放されたということは自ずと春雨、それも最上層部である元老院からも切られたってこと。





(そして切られた部隊など……邪魔に思われるだけでしかない)





けど、鬼兵隊は勿論だが第七師団はあの夜兎の精鋭集団の集まりだ。そう簡単にやられる訳が無い……なのに、何故。





信女「確かに貴方達にもう味方はいない。けど、味方はいなくてもここには松陽の弟子達が……頼めば何でもやってくれる万事屋アキバ支店さんが居る」



銀時「！お前…まさか依頼って、」



信女「＿＿＿＿教えて」

「もう一人の松陽の弟子に、何があったか」












『約束してよ、死なないってさ……その無愛想な面、
また私に見せに来て。死んだら殺すから』





「…………そうかよ」










(…………高杉……)












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