異界転送 其の漆 ページ34
改めて対面してみると、さっきまでわからなかったことがわかった
見ていると、かなりおどおどと落ち着きがなく、幼い顔立ちをしている女の怪異らしい
そして、細すぎるほどのその手は以外にもきれいで、足も大ｋ……自分なんかよりも細い
そして極め付けはその目の綺麗さだった
悪いものには見えない程の綺麗な薄黄色の目
「ねぇ？あなたの名前は？」
名前を聞くと、キョトンとした顔でこちらを見た
「…なまρσえ？」
「もしかしてないの！？」
思わず叫ぶと、素直に頷くその怪異
(名前がないってことは忘れたって事なの…？？あ、でももとから怪異で名前の概念が無かったってことも…)
寧々は腕を組むと少し考え込み始めた
…と、目の前の怪異は不意に外へと顔を向けた
その目はまっすぐと廊下へと向けられる
「…だσれかΩイる」
ぽそりと、言葉を放った
寧々からはその表情は見えない
「誰か…？」
自分の他にもこの世界に迷い込んだ人が居るのだろうか
キョトンとしているうちに怪異は立ち上がり、不安定な動きをしながら廊下へと向かい始めた
寧々はそれを見て、恐る恐るあとに続く
廊下は相変わらず外は明るいのに暗い
怪異はそのままフラフラと歩いていくものだから、寧々もおいて行かれまいとついていく
____
…しばらく無音が続いた
いや、正確には寧々の足音しか聞こえなかった
ひんやりとした空気が肌にピリピリと刺激を与える
前を見ると、まだあの怪異はフラフラと不規則な動きで歩いている
(どこまで行くのかなぁ…)
なんだか、この静けさが凄く不安を掻き立てる
…と、少し歩いていると正面口らしい場所に出た
さっきまで走っても走ってもつかなかった場所なのにすんなりついて少しびっくりする
「…いなεいξ」
キョロキョロと周りを見てから呟く
すると今度は違う校舎へとあるき出した
何があるかわからないのでついていく
……その時だった
「…あ、いた」
どこかで聞き覚えのあるこえが響いた
寧々がゆっくりと振り向くと
「やっぱり…だからやめておいたほうがいいですよって言ったんです。案の定こうして迷ってるじゃないですか」
表情を変えず、すっとした冷たい目で見ているエレベーターに居た少女がそこにいた
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白夜の幻想者 - あいうえおさん» あ、そうでしたね…！ご指摘ありがとうございます…！ (2019年4月7日 14時) (
レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 花子くんはヤコさんのこと「二番」って言っていたような気がします (2019年4月7日 0時) (レス) id: 297e0956e6 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 透空さん» えと、ごめんなさい…いろいろあって一個だけしか更新できなかったです…今はどうにか一段落したのでそちらも続けられます…！ (2019年3月4日 7時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
透空(プロフ) - ごめんなさい、突然…。合作のことなのですが、続けられますか？私はどちらでも良いので白夜さんが決めて頂ければと思いまして…。少し考えて頂けたら嬉しいです。 (2019年3月2日 13時) (レス) id: 3bf9f61dac (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 最近ネタが浮かばないこの頃です。更新が全然進まず申し訳ありません！ (2019年2月16日 11時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
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