異界転送 其の陸 ページ33
___．
誰かが足を踏み入れる。
物怖じせず、ゆっくりと入ってくる
キョロキョロと周りを見渡すように一体を見たあと、その人物は更に奥へと入ていく
その時だった
その後ろをよくわからないものが素早くついていった
________
寝かされている
埃っぽい空気が鼻に纏わりつき、寧々はくしゃみをした
ゆっくりと瞳を開けていく
目を開けてみればそこには壊れた電灯が見えた
ぼー…っとして、その一点を見続ける
そして唐突に起き上がった
よくよく見てみればそこはかなり古い教室らしき部屋
その端っこの集まった机の上に毛布をかけられ寝かされていたのだ
毛布は少しかび臭い
「…えっと…」
状況がつかめず、はてなを浮かべながら寧々は頭をフル回転させてた
(えっと…私どうしたんだっけ…確か廊下で疲れて座り込んでて…
なんだか嫌な感じがしたから早くいかないとって立ち上がって…それで……)
少し顔をしかめ、考える
するとカラカラと扉が開き、さっきの背の高い怪異が入ってきた
お互い目があうとそのまま固まる
一時の沈黙
「いやああぁぁぁぁぁぁぁ！！！！」
「ひぃやぁθνぁβぁぁぁぁεぁ！！？？」
同時に叫んだ
その反応を見てはっとする
よく見るとその手には濡れたタオルが握られていて、よっぽど驚いたのか壁にもたれてしまっている
「…あ、あの！」
寧々が気を取り直して話しかけると、びくりと大きく肩を震わす
どこかで見たような反応だな、と寧々は考えながら「えっと、驚かせてごめんね」と誤った
するとその背の高い怪異は怯えた目で寧々を見たあと、恐る恐る近寄ってきた
四本あるうちの2本の腕はタオルを持って、もう二本ではどこから調達したのかバケツが握られている
「…だいιηじςょうηゔ？」
2つの声が重なったような、聞き取りにくい声
どうやら寧々を気遣ってくれているようだった
その怪異を見上げて、寧々は少し笑った
「うん、大丈夫」
そう、寧々は信じる心を忘れてない女子高生だったのでした
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白夜の幻想者 - あいうえおさん» あ、そうでしたね…！ご指摘ありがとうございます…！ (2019年4月7日 14時) (
レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 花子くんはヤコさんのこと「二番」って言っていたような気がします (2019年4月7日 0時) (レス) id: 297e0956e6 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 透空さん» えと、ごめんなさい…いろいろあって一個だけしか更新できなかったです…今はどうにか一段落したのでそちらも続けられます…！ (2019年3月4日 7時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
透空(プロフ) - ごめんなさい、突然…。合作のことなのですが、続けられますか？私はどちらでも良いので白夜さんが決めて頂ければと思いまして…。少し考えて頂けたら嬉しいです。 (2019年3月2日 13時) (レス) id: 3bf9f61dac (このIDを非表示/違反報告)
白夜の幻想者 - 最近ネタが浮かばないこの頃です。更新が全然進まず申し訳ありません！ (2019年2月16日 11時) (レス) id: 55b7b486eb (このIDを非表示/違反報告)
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