第十一話 ページ11
「言いたいこと、ですか?」
「はい、何かしらあるでしょう」
「お疲れ様でした」
まず言うべきはこれだろう。先生の求めているものかどうかは置いといて。
「ありがとうございます。他には?」
「...また行きます」
「ぜひまた来てください。他に」
他に、と何度も返される。先生の求めてる言葉ってもしかして...。
でもいざそう言われると口に出すのは恥ずかしい。
......でも言わなきゃ帰さないなんて言われちゃったしなぁ。別に一刻も早く帰りたい訳ではないけれど、少なくとも先生と二人きりは私の心臓によろしくない。
先生はと言うとにこにことこちらを見て、期待をする目で見つめてくる。
ええい、言ってしまえ!!!
「...かっこよかったですってうわあ!!!!」
私が勇気を出して言うやいなや、先生から横から滑り込むように私の後ろに回り、ぎゅっと抱きしめられた。
「!!?!!!!?!??!?」
「それを聞きたかったんです」
「......あっ、えっでも、出待ちしてた女性たちにすごい言われてましたけど」
一瞬フリーズしたが、お得意の少しだけ過激な嘘だと思って、と言うか思い込んで冷静を装って話を進めた。
「あなたから聞きたかったんです......ごめんなさい」
「?」
急に先生らしくなく申し訳なさそうに声のトーンが下がる。しかも突然謝ってくるなんて。
「...先生?」
先生は一呼吸おくと、ゆっくりと口を開いた。
「小生は、私は、あなたに恋をしてしまった」
......え?突然のことに思考が停止する。
もしかしてまた嘘?それとも私が見ている都合の良い夢?
先生は私をより強く抱きしめながら言った。
「分かっています。小生はあなたの好意を踏みにじった。“作家である夢野幻太郎”に好意があることを知っていたのに、小生はそれを下心を持って受け取ってしまった」
先生は、なんて、嘘ですよ、などとおちゃらけてくるかと思ったが、淡々と続ける。
本物の先生の言葉として受け取ってもいいのかな...?
私は黙って先生の次の言葉を待った。
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芽月(プロフ) - 結城さん» ありがとうございます!キュンキュンさせることができてよかったです!リクエストありがとうございます、準備でき次第投稿していきますのでよろしくお願います! (2018年8月13日 11時) (レス) id: e23601d3dc (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - 完結お疲れ様でした!個人的に幻太郎が推しでめっちゃキュンキュンしてました(*´∀`*)リクエストで幻太郎が嫉妬する話を読みたいです! (2018年8月12日 22時) (レス) id: ef5937f70b (このIDを非表示/違反報告)
芽月(プロフ) - ぬぬぬさん» 山田兄弟しんどいですよね...あれ、綺麗なジャイアンだと思ってます笑よく聞けば確かに声がジャイアンですもんね笑 (2018年8月12日 17時) (レス) id: ffd8fb249b (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ(プロフ) - ブクロとシブヤ!?一緒です!!これって運めi…((夢野さんと一兄が好きです!だけど一兄の声がジャイアンだと知って… (2018年8月12日 17時) (レス) id: 43acd54f1e (このIDを非表示/違反報告)
芽月(プロフ) - ぬぬぬさん» 私はブクロとシブヤの箱推しです…みんなかっこよくて推しが定まらなくって!ぬぬぬさんは幻太郎推しですか? (2018年8月12日 17時) (レス) id: e23601d3dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芽月 | 作成日時:2018年8月7日 0時