第十二話 ページ12
「......」
「嫌なら叫んでこの腕を振りほどいて走ってこの家を出て行って構いません。そうされて当然のことをしていますから」
「......」
「行かないんですか?」
「...私も、ずっと、先生の話が好きなんだと思ってました。でも違った。さっきバトルの前に目が合って笑ってくれた時、もしかして私かもって思った瞬間気づいたんです。私は中学生の時、救われた時から先生に恋をしていたんだと」
「......!!そ、れは、本当ですか」
先生は私の肩に顔をうずめる。ちらりと見た耳がとても赤かった。
「私は先生みたいに嘘はつきません。それとも先生こそ、嘘なんじゃないですか?」
「小生は...嘘がつけないくらいあなたが好きみたいです。それにこんな時に嘘をつくほど馬鹿な男じゃありませんよ」
「......」
急に実感が湧いていて、私も思わず赤くなる。
「A」
「......なんですか」
「好きです」
耳元でそっと言われる。
「〜〜〜〜〜〜〜!!!」
もう無理!!!!恥ずかしいのと嬉しいのとが入り混じって今だいぶ変な顔をしているんだろう。
耐えられなくなって、先生の腕をほどいてバッと先生と向き合うように座ると、今度は私が先生の和服に顔をうずめ、ぎゅうと頭を押し付けた。
「私も...好きです」
先生に顔を見られたくなくて頭を先生に押し付けたまま離さなかったが、先生は何も言わずに私を抱きしめてくれた。
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芽月(プロフ) - 結城さん» ありがとうございます!キュンキュンさせることができてよかったです!リクエストありがとうございます、準備でき次第投稿していきますのでよろしくお願います! (2018年8月13日 11時) (レス) id: e23601d3dc (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - 完結お疲れ様でした!個人的に幻太郎が推しでめっちゃキュンキュンしてました(*´∀`*)リクエストで幻太郎が嫉妬する話を読みたいです! (2018年8月12日 22時) (レス) id: ef5937f70b (このIDを非表示/違反報告)
芽月(プロフ) - ぬぬぬさん» 山田兄弟しんどいですよね...あれ、綺麗なジャイアンだと思ってます笑よく聞けば確かに声がジャイアンですもんね笑 (2018年8月12日 17時) (レス) id: ffd8fb249b (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ(プロフ) - ブクロとシブヤ!?一緒です!!これって運めi…((夢野さんと一兄が好きです!だけど一兄の声がジャイアンだと知って… (2018年8月12日 17時) (レス) id: 43acd54f1e (このIDを非表示/違反報告)
芽月(プロフ) - ぬぬぬさん» 私はブクロとシブヤの箱推しです…みんなかっこよくて推しが定まらなくって!ぬぬぬさんは幻太郎推しですか? (2018年8月12日 17時) (レス) id: e23601d3dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芽月 | 作成日時:2018年8月7日 0時