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・・ ページ25

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彼女の登場に、安堵したのかぎこちない笑みを浮かべた女の子を見て、彼女は「ちょっとまっててね」とだけ告げ、男たちに再度向き合う。

「さて、その手を離して貰えますか?」

諭すように語りかけるその姿は、寂雷先生の姿を俺の脳内に過ぎらせた。

「はぁ?そんなんで、俺らが言うこと聞くとでも?ま、別にいいけどな、あんたが来くんなら」

「いいですよ、私がその子の代わりになるのであれば」

そう言って腕を相手に差し出す彼女と、投げ捨てるように女の子の手を離した男を見て、今まで固まっているしか無かった俺が走り出そうと足を動かした時。



「なに、するんですか…」



尻もちを着いた女の子が「痛っ…」と声を出したのと同時に、
現れた時とは比にならないほどの殺気とともに、自分よりも上背と筋肉のある相手をいとも簡単に投げ飛ばす彼女。

「…は?」

一瞬困惑するも、すかさず暴言を吐きながら彼女に殴りかかってくる男たちを、次々にダウンさせていく彼女のその華麗な動きに、女の子を支えながら魅入ってしまう。

「ぐぁっ!!」

最後の一人を叩きのめしたあと、いそいそと、通路の端っこに積み上げてから、手を払い「大丈夫!?!?」と至極心配した様子で女の子に駆け寄ってくる。

「あ…」

一瞬俺と目が合うも、気まずそうに目を逸らし、迎えに来ていた女の子の縁者に女の子を引き渡した。

「えと…」

その後、暫く続いた沈黙を破ったのは俺で、ちょっと肩を揺らした彼女。

「強いん…すね、」

「え、えと…ありがとう、?」

先程とは打って変わってめちゃめちゃに照れながらはにかむその笑顔に、また心臓がグッと痛む。

「……送っていきますよ」

もう少しだけ話していたい、もう少しだけそばに居たい。

自分でも何故か知りえない感情に突き動かされるまま、彼女を家まで送った。




___一郎が彼女のことを本格的に好きだと自覚するのはまた別のお話___


………

月華姫様!遅くなり申し訳ありません!!
如何でしたでしょうか?

最後の方は自分でもちょだとよくわかんない文章になってますね((

四十物十四/守る→←山田一郎/ギャップ萌え



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星妻桜@姉妹同盟(プロフ) - 主の心を俳句に 好きすぎる 推しイケメンか 無理しんど (2020年9月17日 2時) (レス) id: fe16128dce (このIDを非表示/違反報告)
おやたぬき(プロフ) - 綾海さん» 了解です!リクエストありがとうございます!!さては寂雷先生推しですか??()遅くなりますが、気長にお待ちください! (2019年2月20日 22時) (レス) id: 42caa9770f (このIDを非表示/違反報告)
月華姫(プロフ) - こんばんわ!リク受付ありがとうございますm(__)mはい!完成ゆっくり楽しみにお待ちしています♪おやたぬき様のペースで此れからも頑張ってください!!ではまたっ (2019年2月20日 21時) (レス) id: 8c63610ac2 (このIDを非表示/違反報告)
おやたぬき(プロフ) - 月華姫さん» 了解しました!!遅くなってしまうかもしれませんが、気長に待っていただけると嬉しいです!リクエストありがとうございます!! (2019年2月20日 21時) (レス) id: 42caa9770f (このIDを非表示/違反報告)
綾海(プロフ) - リクエストで、交通事故でPDSDになってしまった夢主(寂雷先生の年の離れた妹)と寂雷先生のお話がみたいです。 (2019年2月18日 20時) (レス) id: ba228ed2f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おやたぬき | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sakuhi/  
作成日時:2018年9月27日 21時

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