episode4〜言いたいこと〜 ページ4
その週の金曜日の夜、小塚君から連絡が入った。
「明日、若武の家に集合だよ。来られる?」
もちろん!
「行けるよ。」
小塚君はホッと息をついた。
「よかった。実は、さっき若武から電話がかかってきて、若武、結構イラついてたんだよ。」
イラついてた?
疑問に思っていると、小塚君はため息をつきながら言った。
「実は、あれから毎日雛人形が動いているらしい。それで、寝不足だから早く解決させて、ゆっくり寝たいって。」
確かに、毎日真夜中起こされたらたまんないよね。
私も結構イラつくかも。
「僕が警察に連絡したらって言ったら、ますます眠れなくなるじゃん!って。それに、警察に信じてもらえないだろうってさ。」
私もため息をついた。
明日あった時に、不満ぶつけられそう。
でもしょうがないかも。
ため息をついていて、ふっと思った。
あれから、黒木君グループはどうなったんだろう。
小塚君も分からないかもしれないけど、聞いてみよう!
「小塚君、黒木君グループから連絡入った?」
すると、電話の向こうでガシャンと何かが倒れる音がした。
ど、どうしたんだろ。
耳をすませていると、小塚君のあわてた声が聞こえてきた。
「ごめんアーヤ、さっきの音は椅子の倒れた音だから心配しないで。」
よかった。
「アーヤのおかげで思い出したよ。僕、アーヤに言わなきゃいけないことがあったんだ。」
何だろ。
「実は、美門から連絡があって、黒木がアーヤに会いに行くかもしれないって。」
私はドキッとした。
なんでいきなり。
「黒木は最近、アーヤの家の前をウロウロしていたんだって。インターホンを押そうとしたけど、押さずに帰ったんだって。」
黒木君、私に何の用事だったんだろ。
「また、黒木がアーヤの家に行って、アーヤに言いたいことを言うかもしれない。その時は、話しを聞いてやってよ。」
小塚君の言葉に、私は頷いた。
「分かった。また何かあったら連絡して。」
そう言いながら、考えた。
黒木君はずっとkzを支えてきた。
時に、私の相談にのってくれたりした。
今度は、私が黒木君の役に立つんだ!
すると、小塚君はホッとしたように笑った。
「良かった。アーヤならそう言うと思ったよ。じゃあね、明日若武の家で会お。」
そう言って、電話が切れた。
私は受話器を握ったまま決意した。
絶対に、kzの役に立つんだ!
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氷奈@♪みゅみゅ♪#サブ - コメント失礼します。とても面白かったですっ!続きが読みたいです…! (3月8日 23時) (レス) @page10 id: f66accc3f0 (このIDを非表示/違反報告)
上杉カノン - とっても面白いです!続き読みたい! (2020年6月30日 17時) (レス) id: 8c8b2e710f (このIDを非表示/違反報告)
安威革見尾 - すっごく面白いです!更新楽しみです! (2019年8月27日 17時) (レス) id: 104cbff250 (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください!_(..)_ (2018年3月11日 21時) (レス) id: b0b260f969 (このIDを非表示/違反報告)
森嶋朱雀(プロフ) - すごいよ!すごいよ!原作の世界そのままだよ!まだ途中だけどすっごい面白い!! (2017年7月25日 17時) (レス) id: 1992c75747 (このIDを非表示/違反報告)
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