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少し時を遡るとしよう。とは言っても約10分程なのだが。
瀬川千歳は天を仰いでいた。青く澄んだ空に広がってくる黒煙を見ていた。というよりも、

「わぁ〜。お空が綺麗だなぁ〜」

現実逃避していた。
あぁ、俺は役者だったはずだ。何故よくわからない人たちに拉致されて、崖から突き落とされ。その崖から爆発音がしたのだろうか……。これならば記者が家に押し掛ける方が……、いや、それはそれで辛いな。内心苛々しているのに営業スマイルで対応しないといけないことは正直辛い。

[千歳、現実逃避シテモダメダヨ。チャントミンナノトコロニモドラナイト]

小さな鯉さんが出てきて瀬川に言う。ごめん、鯉さん、と瀬川はしょげる。ふと、瀬川は思った。近くが海ではなかったら俺は、というか鯉さんは出てきたのだろうか。もしも大気中の水分が少なかったら俺は……、俺は……、

「……怖ッ」
背筋がゾッとした。もしかしたら、俺は死んでいたかもしれない。
瀬川は着物についた砂をさっと払うと立ち上がった。皆のもとに、仲間のもとに帰らないと。きっと心配してる。あまりそんな素振りを見せることはないけれど、本当は優しい皆はきっと心配してる。崖を登るのは流石に無理か。やはり遠回りになってしまうが、仕方がない。
瀬川は歩き出した。

「貴方が、瀬川千歳さん?」
歩き出した矢先、すぐに引き留められた。
ちょっとは空気読んでほしかったとか思ってないぞ。誰だろう、聞いたことのない声で、瀬川には思い当たる節がなかった。

「そう、ですけど……。貴女は?」
「先程の貴方の異能、水の異能よね?」
無視? 無視なの? と瀬川は思ってしまった。

「ええ、そうですけど。貴女は?」
「瀬川千歳さん、我々の組織に入ってくれないかしら?」
組織に入る? 何をいっているんだこの人は。それより……

無視なの?


ーーー
更新ほっぽってごめんなさい!
忘れてた訳じゃないですよ?

本当です……。

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神羅(プロフ) - 蛍火さん» すみません、もう締め切っておりまして……。それに、今は殆ど機能しておりませんので……。ボチボチ更新しなければと思うのですが、私も一応受験生でして……。すみません。 (2018年7月9日 23時) (レス) id: 57d9444f68 (このIDを非表示/違反報告)
蛍火 - お話読ませていただきました。もしも席がまだ空いているのなら、社員として、入らせていただけると嬉しい所存でございます。この小説を読もうとしたきっかけは、ラハルちゃんの紹介です。お考えの方よろしくお願い申し上げます。 (2018年7月3日 14時) (レス) id: 62a90d8188 (このIDを非表示/違反報告)
神羅(プロフ) - 浅葱さん» 頑張ります! ちょこちょこ更新しますね (2018年3月4日 21時) (レス) id: a22dd21ad8 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱 - すごい、面白いです!更新待ってます!! (2018年3月3日 13時) (レス) id: 2921f40b7a (このIDを非表示/違反報告)
神羅(プロフ) - 花園イリアさん» はい! おかげさまで突入できました! 不定期更新ですが、これからもよろしくお願いいたします(^-^ゞ (2017年5月5日 14時) (レス) id: a22dd21ad8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神羅 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年4月27日 0時

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