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さてと、不動君はもう戻ってきちゃうかな……? スマートフォンのパスワードを解除して着信履歴の一番上をタップした。コール音の3回が鳴ったところで「何だ」とぶっきらぼうな声が聞こえる。その声を聞くと美影はオーバーなほどに身振り手振りをつけて、

「やあ、今どこにいるかな?」

と言った。まるで、道化師だな。もっとも、楽しませるようなことはしていないから違うか、と自嘲気味に心の中で笑った。

「今はまだ警察のところから動いていないが?」
「それは好都合だ! 監視カメラを調べてくれるかい? 時間は死亡推定時刻の1時から2時。できれば全部調べてほしいな」
「……あぁ、いいが。何故だ?」

不動がそう訊くと、得意気にウフフと美影は笑った。

「思い出したのだよ。私が瀬川君をプールに突き落としたあと、30分ほどだが彼は『歌舞伎好きなおば様に捕まった』と言っていた。つまり、監視カメラを見れば恐らく彼の疑いは晴れるはずだ」
「あぁ、わかった。訊いてみよう」
「ありがとう」

美影は通話を切ると、溜めていた息を吐いてベッドにパタリと倒れ込んだ。

(これが見つかって、現場班にも何か進展があれば瀬川君の疑いは完全に晴れるはず……。勿論"彼ら"が何もしないとは限らないが……)

美影はホワイトボードに書かれた3人の特徴と廣瀬の死んだ目を横目で見て、3人の特徴に当てはまる者を頭の隅で考える。
天井をボーッと見上げていると、不意に地響きと轟音が聞こえた。地響きで僅かに建物が揺れる。それと同時に「ただいま」と咲禰が帰ってきた。

「……これはどういうこと?」
「うん、ちとせはぶじだよ。こいさんがでてきてたからね。あの3人はじぶんたちがばくだんをしかけたっていっていたけど、ちょっとそうとはおもえなかったな。なんでだろう」
「あの3人がねぇ……。まあ、やりかねないけど」

咲禰は美影の顔を覗き込んで「しってるひと?」と訊いた。無邪気だからこそ、何を考えているかわからない。美影はこの目が苦手だった。だからこそ「瀬川君を拐うなんてことをするんだから、やるんじゃないかな?」と適当に誤魔化した。どうか探らないで欲しい、という意思を込めた目で咲禰を見る。バレるのを恐れてはいない。いつかはバレる。だからこそ、その日はできるだけ先延ばしにしたかった。

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神羅(プロフ) - 蛍火さん» すみません、もう締め切っておりまして……。それに、今は殆ど機能しておりませんので……。ボチボチ更新しなければと思うのですが、私も一応受験生でして……。すみません。 (2018年7月9日 23時) (レス) id: 57d9444f68 (このIDを非表示/違反報告)
蛍火 - お話読ませていただきました。もしも席がまだ空いているのなら、社員として、入らせていただけると嬉しい所存でございます。この小説を読もうとしたきっかけは、ラハルちゃんの紹介です。お考えの方よろしくお願い申し上げます。 (2018年7月3日 14時) (レス) id: 62a90d8188 (このIDを非表示/違反報告)
神羅(プロフ) - 浅葱さん» 頑張ります! ちょこちょこ更新しますね (2018年3月4日 21時) (レス) id: a22dd21ad8 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱 - すごい、面白いです!更新待ってます!! (2018年3月3日 13時) (レス) id: 2921f40b7a (このIDを非表示/違反報告)
神羅(プロフ) - 花園イリアさん» はい! おかげさまで突入できました! 不定期更新ですが、これからもよろしくお願いいたします(^-^ゞ (2017年5月5日 14時) (レス) id: a22dd21ad8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神羅 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年4月27日 0時

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