白拍子は知っている 【KZ】

眠りの若武　第34話 ページ43

上杉君が見ている方を見ると、まだスヤスヤと眠っている若武がいた。

ア「おーい、起きてー。」

・・・・・・・・。

イラッ。

ア「若武起きて！」

私は揺さぶりながら言った。

でも、起きない。

イライラ。

すると、クスクスと黒木君が笑っている。

今、笑うところじゃないと思うんだけど！？

ムスッとしてると、翼が手を伸ばし、若武の口と鼻をふさいだ。

3秒後。

若武が 死ぬっ！ と言わんばかりに怒った。

若「あのなぁ、俺を殺すきか！？」

ア「だって、全然起きなかったもん。ね？」

回りを見ると、うんうん。と頷いている。

上杉君なんか、呆れ返っている。

　ゴンッ

わっ！

車が急停止した。

危ないと思っていたら。

美桜「危ないじゃないの！！」

と怒る。

美桜「ちょっと、仲田さん、事故を招くような運転は控えてくれない？」

仲田さん？運転手さんの名前かな？

でも、返事ないな。

美桜「？仲田さん？」

運転手のところに移動をしている美桜。

そして、

　「キャッ！仲田さん！しっかりして！！大丈夫！？」

と焦った声が聞こえた。

どうしたんだろう？と、思っていたとき、不意に邪悪な何かを感じた。

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