episode6〜運命の出会い〜 ページ9
次の日、俺はいつも通り学校に行った。
そして、クラスに入って思った。
今日、クラスの雰囲気違うな。
なんか、そわそわしてるっつーか、浮き足立ってる感じ。
いろいろな囁きも聞こえてきた。
「ね、今日転校生が来るらしいよ!」
「えっ、マジで!?」
「どんな子だろ!」
「噂じゃ、かなりの大物らしいよ。」
「楽しみだなぁ。」
俺は耳をそばだてていた。
もし、その転校生が俺と同じレベルだったら、孤立せずに済むんだ。
しばらくして、先生が入ってきた。
「みなさんに、転校生を紹介します。」
クラスから、わあっと歓声が上がった。
どんな子だろ。
俺は息を詰めて、ドアを見つめていた。
すると、ガラッとドアが開いて、転校生が入ってきた。
俺は息を飲んだ。
入ってきたのは、綺麗な女の子だった。
長い黒髪に、澄んだ黒い瞳。
背はスラッと高くて、俺と10センチくらい差がある。
スタイルも良くって、高貴な感じが漂っていた。
なんか、近寄りにくい雰囲気だな。
ちょっとガッカリしていると、先生が黒板に名前を書いた。
琴野鈴音←ことのすずね
書き終わると、先生は手を叩いた。
「転校生の琴野鈴音さんです。仲良くするように。じゃ、琴野さん、自己紹介して。」
琴野は、コクンと頷くと、形のいい口を開いた。
「琴野鈴音です。趣味は読書です。よろしく。」
琴野の声は、まるで鈴の音のように澄み切っていて、風のように爽やかだった。
クラスの皆が、琴野を見つめた。
俺もだった。
今まで、あんなに可愛くて、綺麗な子に出会ったことがなかった。
琴野は、たった一声でクラス中の視線を独り占めにしたんだ。
俺は唖然として、見つめていた。
そして、心の中で祈った。
こいつだけが、救いの神だ!
どうか、俺と同じレベルであってくれ!
そう思わずにはいられなかった。
次の日、驚くべきことが起こった。
その日の1時間目は体育で、男女別で今度あるマット運動発表の練習だった。
いつも通り、1人で側転の練習をしていると、隣で声が上がった。
「琴野さん、すごーい!」
「カッコいい!」
えっ!?
びっくりして振り返ると、琴野がトンと、マットに着地するとこだった。
「おお、琴野すごいな。もう一回みんなに見せてやってくれ。」
先生が言うと、琴野は頷き、マットの上に立った。
そして、技を披露した。
まず、綺麗な前転と後転、その後、バック転と側転のコンビネーション。
さらに、飛び前転、伸しつ前転を見せた。
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上彩 - 楽しみにしてる! (2017年4月25日 5時) (レス) id: 76a022fff5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇姫@KID - 上彩さん» ありがとう!更新頑張るね! (2017年4月24日 22時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
上彩 - こっちも来ちゃった!ちょー面白かった!更新ガンバ! (2017年4月24日 20時) (レス) id: 76a022fff5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇姫@KID - 柚子りんごさん» りんご、ありがとう〜♪(≧∇≦)これからも、応援よろしく!お互い更新頑張ろ! (2017年4月17日 20時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
柚子りんご(プロフ) - 黒ちゃん、来たよ!続きがめっちゃ気になる…(o^^o)更新頑張ってね! (2017年4月17日 18時) (レス) id: 56bc750a4b (このIDを非表示/違反報告)
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