episode5〜信じる気持ち〜 ページ7
家に帰って宿題をしていると、電話が鳴りだした。
表示を見ると、黒木からだった。
俺は出るのをためらった。
だって、なんか俺が負けたみたいになっちゃうじゃん。
そんなの悔しいし、カッコもつかない。
電話に出ないでおこうか。
一瞬その考えが頭をよこぎったけど、ふと、アーヤからの手紙を思い出した。
アーヤは、俺のこと心配して黒木に言ったんだよな。
だったら、電話に出た方がいいよな。
気分も晴れるかもしんないし。
俺は、一息ついて電話に出た。
「もしもし。」
そると、黒木の大人っぽい声が聞こえてきた。
「突然だけど、若武先生、難を強いられてるみたいだね。」
俺は、ぐっと言葉に詰まった。
だって、その通りだったから。
俺はすぐに言った。
「ああ、そうだよ。おまえ、アーヤから俺のこと聞いて心配したからかけてきたんだろ。」
別に聴かなくても良かったんだけどさ、なんか反論したくなった。
すると、黒木はうなずいた。
「若武先生、ご名答。俺は、先生の力になってあげたくてね。」
俺は黙り込んだ。
黒木は、俺の悩みを解決してくれる手伝いを申し出ているんだ。
ここは素直に頼んだ方がいいかも。
俺は決心して、言った。
「頼む黒木、俺の悩みを解決する手伝いをしてくれ。」
俺は、学校であったことを全て黒木に話した。
黒木は黙って聞いていた。
俺は頼み込んだ。
「なぁ、頼むよ黒木先生。俺、これからどうすりゃいいんだ。」
返事を待っていると、黒木は静かに言った。
「それは、自分を信じることだ。」
へっ?
俺はあっけにとられた。
それって、どういう意味だ?
黒木は、その声に力を込めて話し始めた。
「いいか、若武。何事も自分を信じなくちゃならないんだ。夢だってそうだろ。自分で叶うって思わないと、叶えられないだろ。それと同じだ。自分を信じる気持ちさえあれば、若武は若武らしくいられて、正しい行動を取とることが出来る。そう考えておけば、大丈夫だ。」
俺は、黙り込んだ。
黒木は凄いな。
そういう考えでいるから、いつも余裕があるんだよな。
やっぱ、対人関係のエキスパートだけはあるな。
俺は元気よく言った。
「ありがとな、黒木先生。学校でも、俺らしくがんばるよ。」
黒木は、くすっと笑った。
「良かった、若武先生の悩みがそんなんで。」
え、それってどういう意味だ。
黒木は、笑いながら言った。
episode5〜信じる気持ち〜（続き）→←episode4〜相談することの大切さ〜（続き）
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上彩 - 楽しみにしてる！ (2017年4月25日 5時) (
レス) id: 76a022fff5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇姫@KID - 上彩さん» ありがとう！更新頑張るね！ (2017年4月24日 22時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
上彩 - こっちも来ちゃった！ちょー面白かった！更新ガンバ！ (2017年4月24日 20時) (レス) id: 76a022fff5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇姫@KID - 柚子りんごさん» りんご、ありがとう〜♪（≧∇≦）これからも、応援よろしく！お互い更新頑張ろ！ (2017年4月17日 20時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
柚子りんご(プロフ) - 黒ちゃん、来たよ！続きがめっちゃ気になる…(o^^o)更新頑張ってね！ (2017年4月17日 18時) (レス) id: 56bc750a4b (このIDを非表示/違反報告)
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