episode4〜相談することの大切さ〜（続き） ページ6
〜相談することの大切さ〜(続き)
アーヤはびっくりしていたけど、やがて手紙を受け取った。
「じゃあな。」
そう言って、俺は特別クラスから出た。
ふう、上手くいって良かった。
胸をなで下ろしながら、階段を上がった。
すると、上から黒木が降りてくるところだった。
俺は黒木と顔を合わせないようにしながら、階段を上った。
すれ違った時、黒木の目がゆらっと揺れて、心配そうに俺を見た。
少し悲しげな、気遣うような目だった。
階段を上りきって、振り返ると、黒木が特別クラスに入っていくところだった。
俺はなんだか悲しくなった。
さっきまでなかった、孤立したときの悲しみが胸の中によみがえってきて、とても苦しくなった。
そして、その日の授業が終わった。
俺は特別クラスに顔を出さずに、出入り口に向かった。
アーヤと黒木と、顔を合わせたくなかった。
気まずくなるだけだから。
階段を下りきって、自分の靴を取ると、中に手紙が入っていた。
宛名を見ると、立花彩と書かれていた。
アーヤが俺に手紙をくれた！
心に光が差し込んだような気がした。
俺は靴を履いて、秀明裏の路地に駆け込んだ。
息を詰めて、そうっと手紙をひらいた。
綺麗な字でこう書かれていた。
「若武和臣様へ、さっきはごめんなさい。私、黒木君に相談することばかり考えていたから、若武の方に気が回らなかったの。本当にごめんなさい。若武が出て行った後、黒木君が来ました。黒木君は若武の事を心配していて、若武に電話すると言っていました。意地を張らずに、電話に出てあげてください。きっと、相談にのってくれると思います。立花彩より。」
読んでいて、涙がぽろぽろとこぼれた。
嬉しくって…。
今夜、黒木から電話がかかってきたらでよう。
そう、心に誓った。
清々しい気持ちで家に帰りながら思った。
相談することって、とても大切なんだな。
episode5〜信じる気持ち〜→←episode4〜相談することの大切さ〜
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
上彩 - 楽しみにしてる！ (2017年4月25日 5時) (
レス) id: 76a022fff5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇姫@KID - 上彩さん» ありがとう！更新頑張るね！ (2017年4月24日 22時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
上彩 - こっちも来ちゃった！ちょー面白かった！更新ガンバ！ (2017年4月24日 20時) (レス) id: 76a022fff5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇姫@KID - 柚子りんごさん» りんご、ありがとう〜♪（≧∇≦）これからも、応援よろしく！お互い更新頑張ろ！ (2017年4月17日 20時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
柚子りんご(プロフ) - 黒ちゃん、来たよ！続きがめっちゃ気になる…(o^^o)更新頑張ってね！ (2017年4月17日 18時) (レス) id: 56bc750a4b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
