episode4〜相談することの大切さ〜 ページ5
俺は荷物をまとめて、自転車に飛び乗って、秀明に出発した。
この間、親に買ってもらった新しい自転車だ。
「消えた自転車は知っている」の中で、俺のマウンテンバイク大変なことになっちまって、なんとか親を説得して、やっと買ってもらったんだ。
秀明で授業を受けながら考えた。
授業終わって、休み時間にアーヤの教室に行ったら、当然騒ぎが起こって相談を聞いてもれえないだろう。
もしかしたら、口聞いてもれえなくなるかもしれない。
それだけは避けなけりゃ!
そして、授業が終わるまでに結論をだした。
それは、特別クラスに行くことだった。
アーヤが来る確率は低いけれど、それしか方法はない。
もし会えなかったら、靴箱に手紙を入れたり、電話をすればいい。
よし、それでいこう!
俺は決心し、授業が終わるやいなや、一目散に教室を飛び出し、特別クラスに向かった。
てっきり誰もいないと思ってたけど、ドアの隙間から明かりが漏れていた。
そっとドアを開け、中を覗くと、アーヤが座っていて、何やら勉強していた。
ソワソワしていて、辺りを見回している。
誰か待ってんのか?
まぁいいや。
俺は勢いよくバンッとドアを開ける。
アーヤはビックリして、こちらを見た。
まともに目が合ってしまい、ドキッとしてしまった。
おいおい、反則だろ、そりゃ。
平然としながら、ビックリしているアーヤに歩み寄る。
「何書いてんだよ。」
アーヤは視線をそらした。
「別に、ただ勉強してただけだよ。」
ちぇっ、何だよ、素っ気ないな〜。
いつもは、もう少し愛想あるのに。
何かに気をとられてんのかな。
聞いてみっか。
俺は身を乗り出した。
「アーヤ、なんかに気をとられてんのか?」
アーヤはその目をギラッと光らせた。
「若武、そんなこと人に聞いたら失礼よ。」
そう言って、フンっとそっぽをむいた。
俺はどうしていいか分からなくなって、うつむいた。
ど、どうしよう。
どうすりゃいいんだ。
今までの知識を全て使って考えて、やっと思いついた。
それは、アーヤ宛に手紙を書くことだった。
もし、受けとってもらえなかったら、その時は、アーヤの靴の中に入れておけばいい。
自分の考えに納得し、俺は猛然と手紙を書いた。
もちろん、丁寧な字でな。
そして、やっと出来上がった手紙を持って、アーヤの目の前に立った。
「な、なによ。」
アーヤは身構えたけど、俺は頭を下げた。
「アーヤ、さっきはごめんな。これは、謝罪状だ。」
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上彩 - 楽しみにしてる! (2017年4月25日 5時) (レス) id: 76a022fff5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇姫@KID - 上彩さん» ありがとう!更新頑張るね! (2017年4月24日 22時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
上彩 - こっちも来ちゃった!ちょー面白かった!更新ガンバ! (2017年4月24日 20時) (レス) id: 76a022fff5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇姫@KID - 柚子りんごさん» りんご、ありがとう〜♪(≧∇≦)これからも、応援よろしく!お互い更新頑張ろ! (2017年4月17日 20時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
柚子りんご(プロフ) - 黒ちゃん、来たよ!続きがめっちゃ気になる…(o^^o)更新頑張ってね! (2017年4月17日 18時) (レス) id: 56bc750a4b (このIDを非表示/違反報告)
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