episode2〜無事進級!?〜 ページ2
俺は落ちた、私立中学に。
最初は落ちた事が信じられなくて、呆然としていた。
番号の見間違えなんじゃないかと思って、何度も見直した。
けど、間違っていなかった。
受けた私立中学全ての合格発表の紙に、どこにも受験番号が記されていなかった。
バカやろう!って校長先生に向かって叫びたかったよ、ほんと。
叫べないけど。
三谷大塚のトップ賞を取った俺の実力なら、上杉たちと同じ開成に合格するはず。
さすが、良いときと悪いときの差が激しい、『ウェーブの若武』と呼ばれるだけはあるよな。
情けねーよ、ちきしょう!
本当は、上杉たちと開成に行きたかったのにな。
悔しい思いを噛みしめながら、俺はしぶしぶ公立中学に通うことにした。
学校に行って思ったよ、随分低レベルだな〜って。
クラスには、いくつかのグループが出来ていて、楽しそうに話している。
俺がクラスに入るなり、
「おい見ろよ、kzの若武だぜ。」
「えっ、マジかよ!」
「アイツ開成受けたんじゃなかった?」
「落ちたんだ。」
「やっだ、かわいそ。」
「でも、若武君と同じクラスなんてラッキー♪」
「ほんと、公立中学受かって良かった〜。」
なんて声があっちこっちから聞こえる。
俺は注目されて嬉しかったし、ちょっと悔しかった。
こんなヤツらと一緒に過ごさなくちゃならないんだ。
そして、先生が入ってきて、ホームルームが始まった。
順々に自己紹介していって、最後が俺だった。
席を立って、コホンと咳払いして、口を開く。
「やぁ!俺は若武和臣。 みんな俺のこと知ってるだろうから、特には言わないけど、よろしくな!」
クラス中に拍手が巻きおこった。
やっぱ、注目されるって、サイコー!
俺は気分良く席に座った。
チラッと視線を流すと、隣は空席だった。
他の席は全部埋まっていたから、転校生が来たら、ここに座るんだろうな。
そんなこんなで、1日目は終了した。
けど、さっきの気分はどこへやら。
俺はムカムカしながら、帰り道を歩いていた。
俺のバカ!
なんで、あんな低レベルな奴らと一緒なんだ。
こんなんでいいのかよ!
このままじゃ、大学いけねーじゃん!!
夢も叶えらんねーよ!!!
和臣のバカやろーーう!!!!
episode3〜孤立〜→←episode1〜若武和臣のモノローグ〜
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
9人がお気に入り
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上彩 - 楽しみにしてる! (2017年4月25日 5時) (レス) id: 76a022fff5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇姫@KID - 上彩さん» ありがとう!更新頑張るね! (2017年4月24日 22時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
上彩 - こっちも来ちゃった!ちょー面白かった!更新ガンバ! (2017年4月24日 20時) (レス) id: 76a022fff5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇姫@KID - 柚子りんごさん» りんご、ありがとう〜♪(≧∇≦)これからも、応援よろしく!お互い更新頑張ろ! (2017年4月17日 20時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
柚子りんご(プロフ) - 黒ちゃん、来たよ!続きがめっちゃ気になる…(o^^o)更新頑張ってね! (2017年4月17日 18時) (レス) id: 56bc750a4b (このIDを非表示/違反報告)
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