She is... ページ3
「おまたせ〜はぁ〜褒められたわ〜」
「どの授業もたいてい寝る癖に何を言いますか」
「うっせ!お前もチョロ松と一緒じゃんかよそれじゃー」
「私何も間違ったこと言って無いんだけど…」
おそ松は詩織とトド松の間に座りました。
「さぁ始めよ。何がわかんないの?」
「全部」
「………………」
詩織は一瞬固まってから、盛大なため息をつきました。
「…もう…トド松君〜どうすれば良いのこれ?」
「知らなーい」
「人事だね随分!あなたの兄弟だよこの人!私より近い存在でしょトド松君の方が!」
ここまで一息で喋ったので、彼女はゼェゼェ息を切らしてしまいました。
トド松はそんな詩織をぼーっと眺めました。
艶のある黒い髪。
肌は割と白い方で、彼女の友達が羨ましがっているのをトド松は何度も見た事がありました。
バレエを習っている人らしく体は痩せていて、
制服の袖から出ている手もほっそりしています。
背が低いことが外見に関する彼女の最大の悩みの種でした。
「じゃ、関数やろうか」
「うえ…」
「何、連立方程式の方がお好みですか?」
………なんでおそ松兄さんなのかな。
あれが自分だったら楽しいのに。
トド松は考えました。
彼には、詩織が自分ではなく自分とそっくりの、でも全然違う人と仲良くしているのがなんとなく嬉しくないのです。
「だから、そーいうことじゃ無いんだって…」
「は?お前さっきこう言っただろ!?」
「だから違うの!」
トド松はそんなやりとりを聞きながら英単語の暗記をし続けました。
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作者名:Spiraea | 作成日時:2018年5月5日 5時