幼馴染 ページ2
それから8年後。
「おい詩織〜っ 今日放課後暇〜?」
「すんごいやる気なさそうな声だねぇおそ松君…」
おそ松はダラっと机に伏せていて、声だけではなく全身からやる気の無さを出していました。
「テスト前なのに暇なわけ無いでしょ」
「テスト前だから聞いてんの〜っ!お前勉強教えてくんね?」
「なんでまた…どうしてチョロ松君とかに教えて貰わないの?」
「あいつだと『なんでこんなのもわかんねえんだよお前絶対寝てただろ!?』って怒られる〜」
「実際寝てるんだから仕方ないでしょ」
はぁ…とため息をついて、「まぁ良いけど…」と、詩織は了承しました。
放課後、詩織は松野家に入りました。
「あら詩織ちゃんね。いらっしゃい」
「お邪魔します」
六つ子達の母親、松代に笑顔で挨拶をして、彼女は居間の襖をあけました。
「あれ、詩織ちゃん来たの?」
「うん、トド松君のお兄様に来させられた」
「………おそ松兄さんだな」
「あたり」
彼女はトド松の正面に腰を下ろしました。
「…で、そのおそ松兄さんは?」
「あぁ、なんか先生に連行されてた」
「またなんかしたのか…」
「って言うか、トド松君は勉強しないの?」
「するよ………もう少ししたら」
「………気持ちはわかるけどね」
2人は勉強嫌だ、のため息をつきました。
「………あれ、詩織…?」
襖が静かに開いて、低い声が聞こえました。
「…?あ、一松君。おじゃましてまーす」
「………テスト前にこんなとこ来てさすが天才は余裕デスね」
「違うって、こっちで勉強するの。余裕なんてあるわけないでしょ。おそ松君に言われなきゃ自分の家で勉強してます!」
一松は、はいはい、と呟いて着替えに行きました。
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作者名:Spiraea | 作成日時:2018年5月5日 5時