検索窓
今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:65,100 hit

02 ページ2

何も持たずに飛び出してしまったものだから、
僕の行く道を照らすのは、月明かりだけだった



京の夜は物騒だから、夜にわざわざ出歩く人は少ない。

それもあるだろう。明かりが少ないのは




「総司!」


僕が周りを隅々と見ていく。
その時、後ろから平助の声がした



「平助!…見つかった!?」


僕が1人で急に屯所を飛びたして行ったものだから、土方さんを始め屯所の皆が不思議に思ったのだろう

気づけば、幹部全員が京中を走り回っていた




「…いいや。…皆、見つかってねぇって言ってる。

一度、屯所に戻ろう。このまま続けても拉致があかねぇ。」



でも、




「それじゃああの子が見つからないじゃないか!ダメだそれじゃ!」





「総司!冷静になって考えろよ!
いつから探した!?ここを何往復した!?
朝から探しても、京中を走り回って探してもいなかったじゃねぇか!
あいつは見つからなかったじゃねぇか!」





そんな事分かってる



彼女が見つからない事なんて



知ってるよ





「…総司、帰ろう」




さっきは大声を荒げていた平助が、小さくて切ない声で僕に呼びかける


僕は、平助に何も言えなかった






このまま、会えないのかな




____




何日、探しただろう


何日、待っただろう



彼女がいない世界はあまりにも色付きが悪くて…



「んぁ!?なんじゃこりゃ!?」



外の方から左之さんの声が聞こえた

左之さんの変な声に、そのまま黙っているにもいかず外に向かう事にした



「…左之さん?ど、どうしたんだ?」


「へ、平助か」


外に顔を出すと、左之さんがでっかい風呂敷を持っていた



「なんだそれ?」


「それがよぉ、俺にも良くわかんねぇんだが…」


ずっしりと重そうな風呂敷を左之さんがめくって見せる


「ええぇええ!?」


そこにはキラキラと輝く金銀財宝が押し詰められていた

03→←01



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (90 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
150人がお気に入り
設定タグ:ドラごん , 薄桜鬼
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

斎藤ようこちゃん(プロフ) - はい。楽しみです。 (2015年3月16日 8時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» そんな言われると泣いちゃうんですけど…?((今日、更新しようと思っているので、また見てくださいね! (2015年3月16日 7時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - あなたのような作品書きたいです。大好きです。感謝です。 (2015年3月16日 7時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 春彦いいやつですね本当。毎回応援ありがとうございます! (2015年3月16日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 夜神さん» そこは、永遠の18歳ということで←ババくせぇ。いつもみていただいてありがとうございます! (2015年3月16日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ドラごん | 作成日時:2014年7月20日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。