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何も持たずに飛び出してしまったものだから、
僕の行く道を照らすのは、月明かりだけだった
京の夜は物騒だから、夜にわざわざ出歩く人は少ない。
それもあるだろう。明かりが少ないのは
「総司!」
僕が周りを隅々と見ていく。
その時、後ろから平助の声がした
「平助!…見つかった!?」
僕が1人で急に屯所を飛びたして行ったものだから、土方さんを始め屯所の皆が不思議に思ったのだろう
気づけば、幹部全員が京中を走り回っていた
「…いいや。…皆、見つかってねぇって言ってる。
一度、屯所に戻ろう。このまま続けても拉致があかねぇ。」
でも、
「それじゃああの子が見つからないじゃないか!ダメだそれじゃ!」
「総司!冷静になって考えろよ!
いつから探した!?ここを何往復した!?
朝から探しても、京中を走り回って探してもいなかったじゃねぇか!
あいつは見つからなかったじゃねぇか!」
そんな事分かってる
彼女が見つからない事なんて
知ってるよ
「…総司、帰ろう」
さっきは大声を荒げていた平助が、小さくて切ない声で僕に呼びかける
僕は、平助に何も言えなかった
このまま、会えないのかな
____
何日、探しただろう
何日、待っただろう
彼女がいない世界はあまりにも色付きが悪くて…
「んぁ!?なんじゃこりゃ!?」
外の方から左之さんの声が聞こえた
左之さんの変な声に、そのまま黙っているにもいかず外に向かう事にした
「…左之さん?ど、どうしたんだ?」
「へ、平助か」
外に顔を出すと、左之さんがでっかい風呂敷を持っていた
「なんだそれ?」
「それがよぉ、俺にも良くわかんねぇんだが…」
ずっしりと重そうな風呂敷を左之さんがめくって見せる
「ええぇええ!?」
そこにはキラキラと輝く金銀財宝が押し詰められていた
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - はい。楽しみです。 (2015年3月16日 8時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» そんな言われると泣いちゃうんですけど…?((今日、更新しようと思っているので、また見てくださいね! (2015年3月16日 7時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - あなたのような作品書きたいです。大好きです。感謝です。 (2015年3月16日 7時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 春彦いいやつですね本当。毎回応援ありがとうございます! (2015年3月16日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 夜神さん» そこは、永遠の18歳ということで←ババくせぇ。いつもみていただいてありがとうございます! (2015年3月16日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドラごん | 作成日時:2014年7月20日 15時