【薄桜鬼】めったに咲かない花＿僕らと君の満月日＿

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群がる子供達に飴玉を配る…





あいつだ！
見つけた！発見！







優しい笑顔を子供に向け、頭を撫でる姿







本来なら駆けよって話しかける。
…けど
そんな事も忘れて、遠くからただその姿を眺めていた






その笑顔はとても可愛くて。
大人っぽい人だと思ってたけど、全然普通の町娘みたいじゃないか。
たまに見かける事があったけど
そんときはいつも眉間にシワと言うか土方さん似というか…









「…ねぇねぇお姉さん、あの人ずっとこっち見てる」



「…こわーい」







いつしか子供達が俺の方を指差し始めた







あの人ずっとこっち見てる？


フッ誰だよ。




俺がそんなやつ倒してやるよハッハッハ






後ろを振り返るがそこには誰も居ない。
何度かその仕草を繰り返していると





「…え、あれ？お、俺！？」





「…うわ、自覚症状無しだよあの人…」

「変なのー」




あいつの後ろに隠れながらひょいと顔を出す子供達。
顔をしかめながらこっちを見てる





え、がちで俺？
完全に変な人だと思われてる
ちょっとちょっと。
君たち、俺そんな変人じゃねーぜ…
もっとこう、新ぱっつあんとか…
あ！ほら！歩く18き((((





焦りながら肩を落としながらもため息をつく




「……あいつ…」



先ほどまで無邪気に笑ってたのに
笑顔がスッと消える
代わりに大量な眉間のシワ








「なにー？お姉ちゃんのお友達なの？」



「…違う。」




「へー」









「……お前…見てたのか」



「…い、いやっ、？あのぉーあは、あはははは…は、はは」









「…………………チッ…」









「………え!?」








舌打ちされた…orz



静かに舌打ちして、フイとそっぽを向く
そして子供達に「もう帰りなさい」と言うあいつ
子供達はもらった飴を追いしそうに頬張りながらも手を振り帰っていった

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