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「…お前ぇ…っ」


「あー、ごめん。
俺なんかやっちゃったかなぁ?」




術…?

そうか、

僕は術をかけたのか

化け物だから術を使ったのか


それで

こいつの事を忘れてたのか






そいつは申し訳なさそうに眉を寄せる
裏を含んだ笑顔で


体が重い

頭がふらつく

体が倒れないように手をついて支える




お前は…確か…

南雲薫で…


…それでっ…



__あと少しで思い出せるんだ



あと少し





「あ、俺もう帰らなくちゃ。
帰るの結構大変なんだよねー」





「…待て…っ!行くな!」





霞みがかった記憶がある


なんだ?


なんなんだ?





お前は…

お前は…


__なにしにここに来た?



「また今度話そうよ、

ここの奴らにちゃんと見てもらうんだよ?」





__僕になにをした?


__僕はなんで術をかけた?







そいつは何故か逃げるように出口へと向かって行く

それを捉えようとするように



手を伸ばす






__ズキッ…__



「うあぁっ…」




待て…


いくなっ



突然の頭痛


痛い


視界が揺らぐ


手は届かなくて




「じゃあね、」


___ピシャン…




襖が閉じたのと

体が傾いたのは同時だった




………ドサッ………





雨は止まない



頭の中で雨音がこだまする



___ザァ…ァ




…か、おる…







ぼく、…の、なに





術…


…ぼ、くは人間じゃ、ない


僕は…




_____



__________




_______________





裏切りというのは

ただの行為にしか過ぎない



『…行かないで』



場合により、軽いものや重いもの様々だ

あるときは


人の命まで奪う





『やめて置いて行かないで』



『私から大切なものを奪わないで』




どうせ、捨てられる



そう、


『捨てられる』




ただの消耗品に過ぎない


ただの道具に過ぎない


私が、僕が、一人で勘違いをしていただけ


大切にされてると思った


思ってた


ずっとこのまま続けばいいと思った


笑顔が絶えなくて


楽しかった







近づきたかった、だけなんだ


許してよ



ごめん。


悪かった




私が悪かったんだ


だから許してよ








始まりには、終わりがある






そうでしょ?










_____


__________


_______________


***********

あ、文章力落ちた\(^o^)/

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ドラごん(プロフ) - 黒月桜さん» あ、第二章続きますよ^_^ (2014年7月23日 22時) (レス) id: ee7dfc4505 (このIDを非表示/違反報告)
黒月桜(プロフ) - か....完結!? (2014年7月23日 20時) (レス) id: 18c213da58 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わーい凄く楽しみです。 (2014年7月19日 15時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 今頑張って書いていますので少々お待ちを!Σd(゚∀゚。) (2014年7月19日 15時) (レス) id: ee7dfc4505 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わーい。第二章読みたいです。 (2014年7月19日 15時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドラごん | 作成日時:2013年8月21日 1時

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