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▲ 取り合い ページ4
零side
Aが事故にあったこと、天祥院英智と付き合ってたことも知っていた。
もちろん記憶をなくしたことも。
『お前はなんでAに本当のことを話さなかったんだよ！』
Aは僕の彼女だったんだよ？
そう、一言いえばよかった。
『お前がっ…お前がそれを言わねぇから、』
英智｢分かっているよ、でも｣
『でもなんだよ…！お前はっ…』
｢やめなよ2人とも！…も、や…め、て。｣
泣きじゃくるAが目の前に飛び出してきた。
英智｢A？｣
｢も、…やめてよ2人とも…｣
Aは地べたに座り込んだ。
｢ぜ、んぶ…私、…の、せいっ…な、ん…だか、ら…喧嘩っ…しないで…｣
俺は咄嗟にAを抱きしめた。
｢…っ｣
英智｢ここで決着を付ければいい。…葵、僕は今もまだ君が好きだよ。｣
｢…うん、｣
英智｢だからこそ、君が…葵が幸せになる道を選んでほしい。｣
｢っ…｣
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作者名：お猿さん | 作成日時：2019年9月3日 20時
