天才フルート奏者の男装美少女は誰からも愛されているようで。【HQ！】第2章

44.合宿の相手校 ページ9

『…ん……』


僕の目に光がさしこむ


あ……寝ちゃってたのかな…


…てか…えらく寒気がするんだけど…

※【悪女の願望】の話のせいです。


武「あ！朱椿君起きましたか！


もう少しで到着するので


すみませんが皆さんを起こしてくれませんか？」


『分かりました…』


…さて…誰から起こそうかな…


でもやっぱり、まずは……


『澤村先輩、菅原先輩、起きてください』


主将と副主将を起こさないといけないね…


僕は二人の肩をそれぞれ揺する


菅「…ん…あ…朱椿」


澤「ありがとうな…起こしてくれて」


『いえ…


他の人たちも起こしましょうか…』


澤「そうだな」


僕は次に一年生組を起こしにいく


『なんだ…蛍、起きてたの…？』


月「さっき起きたところ…」


『ふーん、じゃ…隣の忠も起こしといてね…』


窓に頭を任せて寝ている忠


蛍「…ん…」


次に単細胞組を起こしにいく


『翔陽…飛雄…起きて…』


僕が二人の肩を揺すっても起きる気配がない


『………』


僕は翔陽と飛雄の耳元で


『……起きないと……


バレー禁止令、出すよ…？』


日影「それは嫌だｯ！！」


『(ﾋﾞｸｯ』


急に起きて大声を出すからだから少し僕は驚いた


『…おはよ…翔陽、飛雄…』


日「なぁなぁ！！起きたんだからバレー禁止令は無しだよな！！？」


必死に僕を見て言う翔陽


影「バレー禁止バレー禁止バレー禁止バレー禁止バレー禁s((略」


残酷な顔をして呪いのように言いまくっている飛雄


普通に怖いよ…


『…そんなの嘘に決まってるでしょ？


だって…翔陽と飛雄…起きないし…』


日「よ、よかった〜……」


そんなに嫌なの？バレー禁止


そのあともマネさん達に二年生の先輩達も起きた


武「皆さん、そろそろつきますよ！」


養「降りる準備しとけよー」


「「うっす！！」」


窓の外にはいくつかの大きい建物が見えてくる


……久しぶりに来たなぁ


“東京”


どうやら着いたようで、バスが停車し、次々とバスから降りていく


日「ここが…おれ達が合宿するとこ…！！」


翔陽は目をキラキラさせながら辺りを見渡している


ホント…犬みたい……


菅「朱椿…フード被って…」ｺｿｯ


菅原先輩は僕の耳元でそう言った


『フード…ですか？』


菅「(ｺｸｯ」


菅原先輩の言う通りにフードを被る僕


烏野全員が同じ方向を向いていることに気づいた僕はその方向を見る


そこには合宿の相手校の一つと思われるバスが一台


その中から青いジャージをきた人たちが出てきた＿＿＿

45.合宿の相手校 No,2→←43.悪女の願望 ー愛姫sideー

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