天才フルート奏者の男装美少女は誰からも愛されているようで。【HQ！】第2章

42.自称愛されヒロインの情報 No,3 ページ7

最後のは別として


他の情報はよく集められたものだよ…


名前、年齢、容姿はともかく


身長体重、誕生日に過去や人柄の情報…


流石銀桜家の天才ハッカー


『それにしても…』ﾎﾞｿｯ


愛姫 梨乙(先生)の過去の情報


相当ヤバいなぁ…


少し気になったから調べてもらったけど


小中高校と大学でイジメの主犯だったなんてね…


でも、普通に教育実習生として僕たちのクラスに来たってことは


そのイジメはバレていないことになる


恐らく証拠とか口封じとかを完璧に行ったんだろうね


てことは…ここでもバレないように嫌がらせをする可能性は大いにある


で…被害を受ける危険性があるのが………


潔子さんや谷地さん、他校のマネージャーさん方…


少しでも愛姫(先生)の機嫌が崩れたら


マネージャーさん方どころか選手までも影響が出るかもしれない


……でもそうならなければいい話


非常に運悪く僕は先生に好かれているらしい…


そうなる前に僕が食い止めればマネージャーさん達や選手に被害は加わらないはず…


[僕が食い止めれば被害はない]


だけど僕はまだ皆を信用した訳じゃない


なら、ここまでする必要は普通ならないと思う


当たり前だ


でも………


嫌がらせやイジメを受けている人が


悲しんで苦しんでるって分かってるのに


助けてって心が叫んでるのを知っているのに


何もしない…助けない…


ただ一緒に笑ったり…


無視したりする


人を自己守護のために見捨てる人間が大嫌いなんだよ


……僕はそうはなりたくない


絶対に……


助ける理由なんて


僕自身が最低人間にならないための単なる利己主義に過ぎない


だから助ける、ただそれだけのこと。


菅「朱椿〜！」


僕の前に座っている菅原先輩が声をかけてきた


『はい…？』


菅「みたらし団子あるから食べr／『いただきます』ハハッ、即効だなぁ〜」


菅原先輩はみたらし団子を僕にくれた


『ありがとうございます…』


ﾊﾟｸｯ、と一口


『美味しい…(ﾊﾟｱｧ』


菅「みたらし団子好きなのかー？」


『はい…！和菓子全般大好きで…す…』


口が勝手に……


菅「そんなに好きなのかー」


『…(ｺｸｯ』ﾆｺｯ


みたらし…美味しい…


菅「おｯ？やっと笑ったな？」


『え…？』


菅「だってさっきから深刻そうな顔しかしてなかったべ」


…そんなに深刻そうな顔してたんだ


『ありがとうございます


もう大丈夫です』ﾆｺｯ


菅「ｯ/////な、ならよかった！！」


『？』


なんで菅原先輩、顔赤いんだろ…


菅「(コイツは男だぞ/////)」


まぁ、いいか。

43.悪女の願望 ー愛姫sideー→←41.自称愛されヒロインの情報 No,2

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
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