天才フルート奏者の男装美少女は誰からも愛されているようで。【HQ！】第2章

77.猫の瞳 No,2 ページ47

ﾋﾟﾋﾟｨｨ＿＿＿＿


ゲーム終了の合図が鳴り響いた

結果は18対25

僕のサーブが来たとたんに音駒の動きが完全に停止

そこから僕のノータッチエースで終わらせた


「「ありがとうございました！！！」」


コート内での両チームの挨拶が体育館内に広く響き渡る


日「琥珀〜〜！！！」


ﾄﾞﾝｯ＿＿＿


『……翔陽ってよく突進してくるよね…』


日「ご、ごめん！！痛かったか！？」


『…いや、大丈夫…』


僕が薄く笑うと翔陽はキラキラと笑顔を向けてきた


黒「すげぇな、お前」


声のする方を振り返るとトサカの髪が印象的な黒尾さんがいた


『…どうも？』


黒「何で疑問系なんだよww」


『いや別に…大した意味合いはありません…』


黒「やっぱ、おもしれぇww

朱椿、だったか？お前、音駒こいよ

……ってやっぱ今の無し無し！！

だから烏野の皆さん睨むの止めてくんない！？」


烏野の方を見るといつも冷静な澤村先輩や菅原先輩は勿論、飛雄、翔陽とかも睨んでいた

特にヤバかったのは田中先輩と西谷先輩、それから以外にも蛍

…あれ？蛍は別として僕、まだこの人達に正体バラしてないよね…？

女の子ならともかく僕、今は男だよ…？


そう疑問を抱えつつ、僕は軽く首をかしげていた


黒「フーン、溺愛されてるねぇ」ﾆﾔﾆﾔ


『何ニヤニヤしてるんですか…気持ち悪い』


黒「ひでぇ」


『…正論を言ったのみです』


影「琥珀…！！」


『……何？』


影「トス練付き合ってくださいコラ」


『…別にいいけどその最後のコラって何？』


影「う、うっせぇ！！！」


逆ギレ…？


日「あ！おれもおれも！！」


『いーよ…』


僕は辺りをキョロキョロ見渡し、ボールを探す

そしてコートに転がっていたボールを見つけると

そのボールのもとまで気ままに歩いていった


『……ｯ！…』


途端に足首に急激な痛みが走る


…さっきジャンプサーブした時に足捻って着地したからか…

…てか今頃痛みが出てくるとか


日「？どうしたんだー？」


翔陽が僕の顔を覗きながら言った


『…いや…何でもない』


他人に心配なんてさせちゃいけない…


僕の中でそう語りかけながら必死で痛みを我慢する


後で終わったらこっそり救護室に行って手当てしとけばいい話だ


？「…琥珀…救護室行くよ…」


『え…？』


振り返るとそこには研磨

ちらりと僕の足首を見ていた


孤「…足首…捻ったんでしょ…？」


「「！！？」」


『……よくわかったね…』


孤「…まぁね…」


研磨は僕に近づいてきて

そっと僕を＿＿＿＿＿＿

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• 恋愛運: ★★★☆☆
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