74.真夏の夜の夢 No,2 ページ44
月「なんて、これで終わると思った?
銀桜 Aサン?」
『………なんのこと?』
驚いては駄目だ…
驚いたら相手の思うく通りになってしまう
ましてや相手は冷静に判断をする蛍だ
少しの動作で完全に怪しまれてしまう
表情に答えを見せるな…
自分から解答を足しては負ける
月「へぇ…とぼけるんだ
君に逃げ道は何処にもないのにね?」
月明かりに照らされる蛍の表情は悪魔のような微笑みを浮かべている
『(ゾクッ ……』
さすがの僕でも恐怖が心底から込み上げてきた
少しずつ後ずさりながら、蛍から離れていく
その時、僕の奥底の“黒いココロ”にあ
る言葉が上書きされた
“逃げなければ”
まるでその言葉に支配されたように足が横に動く
ドンッ___
月「…ねぇ…君に逃げ道は何処にもないっていったはずだケド?」
そう簡単にはいかないか…
ドンッ___
『ッ………』
僕の目の前には蛍の顔、後ろには壁
左手は蛍に掴まれて壁に密着してる
そして僕の右側には蛍の腕が見える
いわゆる女子達が一度はやられたいランキング上位にくる“壁ドン”ってやつだ
全国の女の子の皆さん
やられてなんも感じないよ?
ただただ恐怖でしかないよ…?
蛍がデカすぎて……てかウザイな…
『…君も男に壁ドンする系の人なの…?』
月「君も?」
『…うん、前…青城の主将のクソ川さんにやられた…』
僕の表情は相変わらず変化を見せはしない
…よかったよ…表情筋…固くて…
月「ふーん…
ま、今はどーでもいいケド
てか、君、こんな状況で普通に喋れるって馬鹿デショ」
『…?俺は蛍より全然頭いいけど?』
月「何げにムカつくんですケド」
まぁ…、と間を開けつつ、口を開く蛍
月「…早く本当のこと言いなよ
嘘つくんだったら…
“ココ”に聞くケド?」
蛍は僕の顎に手をそえて親指でゆっくりと僕の唇をなぞる
月光に照らされる蛍の顔は妖しく笑っていた
『……?口は自分の意思で動くものだよ…?
だからいくら頭がいい蛍でも
俺の口から君が聞きたいことは聞き出せないと思うけど…』
月「…君って頭いいのか悪いのか時々分からなくなるんだケド…
まぁ…分からないなら教えてあげるよ…」
そして蛍の顔がだんだん僕の方へ近づいてくる
今の僕では蛍が考えていることがまるでわからなかった
月夜の中で蛍と呼ばれる少年が少女の__に口付けをした___
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
422人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茶 - そらまふ知ってます!ちなみにそらるさん推しです! (2018年11月12日 20時) (レス) id: 3c8e86e010 (このIDを非表示/違反報告)
オー笛 - レイさん» コメントありがとうございます!これから更新させて頂きますよ!!ちょっと受験と言う悪魔と戦っていたものですから…アハッ(遠い目)しかし、もう終わりましたので書きます!ご報告出来ず、すみませんでした!! (2018年3月10日 7時) (レス) id: 3934622e22 (このIDを非表示/違反報告)
オー笛 - 魅莉亞さん» 歌い手さん、大好きなので絡ませたいんですが、この作品では絡ませれないですね…出来たら絡ませますが…本当に申し訳ないです…!(>人<) (2018年3月10日 7時) (レス) id: 3934622e22 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 面白いです!今更新停止になっていてとても悲しいです。続きがすごく気になります!もうこの小説の続きは書かないんですか?私的にはとても書いてほしいです!恋愛要素も出て来ましたし…主人公が耳弱いってことは耳責め的な要素もあるんですか?続き書いて下さい! (2018年2月17日 19時) (レス) id: 5829962131 (このIDを非表示/違反報告)
魅莉亞 - 歌い手さん絡ませるんですか!? (2017年12月26日 10時) (レス) id: 5175864711 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:オー笛 | 作成日時:2017年9月23日 21時