71.おしゃべり No,2 ページ41
清「そう言えば、Aちゃん」
『？はい』
あれからしばらくして、僕らは普段の日常の出来事の事やくだらない世間話をしていた時、潔子さんに話しかけられた
清「今度のAちゃんが出るコンクールって
この合宿の最終日と同じ日だったよね？」
『東京で行われる国際コンクールですか？
…そういえば…そうでしたね…
完全に脳内から外れてました……』
雀「完全に脳内から外れてたのはやばいね」
白「今度の〜コンクールで何演奏するの〜？」
『決まってませんね』
「「えっ！？」」
『正確には一曲は決まってるんですが
もう一曲は迷いの迷い中です…』
谷「で、でもコンクールって事前に演奏する曲を伝えておくものなんじゃ…」
『うん…普通のコンクールはね…
でも今回のコンクールは特殊なもので…
二曲あるうちの一曲は選択曲、これはもう既に伝えてあります…
ですがもう一曲はテーマに合わせたオリジナル曲でこれは当日の自分の出番の前までに報告すれば失格にならないんですが…
曲のテーマが難しいんです…』
清「そのテーマって何？」
『"真実の心"です…』
谷「真実の心…？」
『うん…でも僕はあまり人間を信用することが怖くて出来ない…
だから僕の本音を伝えられる人は両手で数えられるぐらいの人しかいない…
あ…勿論その中に潔子さん達は入っていますよ…？
でも…それだけしかいない中で…
真実の心って言うテーマをクリアーできる曲が書けないんです…
だから……分からない……』
清「そっ…か…」
僕は両手でお湯を掬い上げた
その両手の中の水に映る自分は迷いと不安で作られている人形のようだった
ただ単に舞台の上で偽りの仮面を被り、
もう一人の銀桜 Aという人物を演じている
人形劇の酷く感情もない操り人形のように…
こんな姿だから表に出すことが出来ない
こんな心だから必要とされない
こんな自分だから"捨てられる"
僕の心の中は空っぽの器でしかない
溜まれば溜まるほど、嘘が重なり続けていくだけ
僕以外の人間を信用することが怖い
必要とされて最終的に捨てられるのが怖い
大切なものを奪われるのが怖い
怖いものは数えれば数える程、どんどん出てくる
だから真実の心ってものが僕には分からない
多分、手に触れたとしても
それが真実の心であると思うことが出来ない
いつからこんな自分になったのだろう……
清「ゆっくり探していけばいいんじゃないかな？」
『え……？』
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 422人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茶 - そらまふ知ってます!ちなみにそらるさん推しです! (2018年11月12日 20時) (
レス) id: 3c8e86e010 (このIDを非表示/違反報告)
オー笛 - レイさん» コメントありがとうございます！これから更新させて頂きますよ！！ちょっと受験と言う悪魔と戦っていたものですから…ｱﾊｯ(遠い目)しかし、もう終わりましたので書きます！ご報告出来ず、すみませんでした！！ (2018年3月10日 7時) (レス) id: 3934622e22 (このIDを非表示/違反報告)
オー笛 - 魅莉亞さん» 歌い手さん、大好きなので絡ませたいんですが、この作品では絡ませれないですね…出来たら絡ませますが…本当に申し訳ないです…！(>人<) (2018年3月10日 7時) (レス) id: 3934622e22 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 面白いです！今更新停止になっていてとても悲しいです。続きがすごく気になります！もうこの小説の続きは書かないんですか？私的にはとても書いてほしいです！恋愛要素も出て来ましたし…主人公が耳弱いってことは耳責め的な要素もあるんですか？続き書いて下さい！ (2018年2月17日 19時) (レス) id: 5829962131 (このIDを非表示/違反報告)
魅莉亞 - 歌い手さん絡ませるんですか!? (2017年12月26日 10時) (レス) id: 5175864711 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：オー笛 | 作成日時：2017年9月23日 21時
