天才フルート奏者の男装美少女は誰からも愛されているようで。【HQ！】第2章

61.非常事態多発 ページ31

『あ”〜……つーかーれーたー……』


僕は自分の泊まる部屋のベッドの上に倒れた


ちなみにこの個室には僕しかいない


だってバレたら大変でしょ？


…今はそんなことより…


『ホント、疲れたぁ……

青城の後の試合、散々だった……』


そう、あの試合、僕は始めっからコート内に入れさせられた


つまり、スタメンってこと


僕は始めっから試合をするのは好きじゃない


だって疲れるし、観察できないし、疲れるし←


ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ＿＿＿


『…ん？』


誰だろう…？僕、寝たいんだけど…


僕はベッドから降りて、扉の前まで移動する


ｶﾞﾁｬ＿＿＿


『…研磨…？』


僕の部屋の前にいたのは研磨


『どうしたの…？』


孤「…なんかマネージャー達が琥珀を呼んできてって言われたから…」


『ん…わかった…

ありがと、研磨』


孤「ん…」


僕は急ぎ足で食堂に向かった


研磨が後ろから僕を見ているとは知らずに。


ーーーーー

in 食堂


『あの…どうかしましたか…？』


清「あ…来てくれてありがとう」


『いえ』


キッチンには潔子さんと仁花ちゃんの他に2人、マネさんらしき人がいた


『えっと…』


「私は雀田 かおり、よろしく」


とポニテのマネさん


「私は白福 雪絵だよ〜よろしくね」


とおっとり系のマネさん


『朱椿 琥珀です

よろしくお願いします』


僕はペコリと浅く頭を下げた


『…それで潔子さん…俺に何の御用で…？』


清「ごめん、休憩してたところだったよね」


『いえ、大丈夫です…』


てか無視したら天罰下るよ…



谷「じ、実は…夕飯を作ろうと思ったんだけどね！

食材が全然ないの！」


『え…？』


嘘だ

僕はここの管理人に頼んで一週間はもつ食材を入れておいてもらったはずだ


僕はキッチンの冷蔵庫を開ける


しかし、その中には仁花ちゃんが言っていた通り、少しの食材の種類しかない


しかも、普通ならご飯を作れそうにない食材


…管理人が忘れてた、またはサボったのか…？

いや…そんなはずはない…

ここの管理人は白桜家の上級使用人から選ばれていたはず…

そんな馬鹿げた話、あるはずがない…


そんなことより、今は夕飯だね


僕は近くにあった時計を見る


『タイムリミットは残り2時間弱…』


谷「ど、どどうしますか！！？」


清「とにかく落ち着いて？仁花ちゃん」


雀「今から買いにいく時間は無いよね」


『大丈夫です


兎に角冷蔵庫にある食材…全て出してください』


「「わかった！」」


さぁ…僕の脳…

こういう時こそ使い物になってよね…？

62.非常事態多発 No,2→←60.青葉城西の会議

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