眠りのVampir ページ11
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「… 遊馬Aと言います。よろしくお願いします。」
ここは2年B組。
あんずとクラスがバラけてしまい、絶賛友達募集中である。 にしても、流石アイドル科と言えるレベルの顔立ちの良さ。
先生に言われ、一番後ろの窓側の席に着く。
隣には黒髪の男性がすやすやと眠っていた。 開いてる窓から風がひゅ−っと入ってくると共に、彼の髪がふわっと揺れる。
「 (うわ、めちゃくちゃサラサラ)」
髪の毛一本一本が細いのか、コンディショナーがいいのか分からなかったけど、とにかく羨ましい髪質だな。 私、髪の毛少し太いから あの髪と交換してほしい… 。
____ じっと見過ぎたのかもしれない。
「 何、見てんの?」
腕と髪の隙間から、綺麗な赤い目がこちらを見ていた。 それはまるでルビーみたいな、吸い込まれそうな宝石のようなそんな目をしていた。
「見てましたか?」
「…見てたから言ってるんでしょ…」
「髪の毛サラサラだな〜って思って見てました」
「ふぅ−ん」
そう言ったら彼はまた眠ってしまった。彼はなんだ、なんなんだ。
そんな事を思いながら、初めての授業を迎えた。
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消しゴムが無い。
授業が始まって早10分、消しゴムを家に忘れてきたことに気づいた。
前の席の人は今日欠席しているらしく、貸してもらうなら、隣か斜め前の人だよね。
隣の彼につんつんっと指でつっつき、小さめの声で
「…消しゴムって貸してもらえますか。 」
言ったあとに気づいたけど、寝てる人起こすより起きてる人の方が良かったよね。
「 … はい、」
「…あ、ありがとう」
隣の彼はゆっくり起き上がり、筆箱から消しゴムを出し渡してくれた。
「…返すの放課後でいいよ」
そう言って、彼はまた眠ってしまった。
「ありがとう」っと小さく返した。けど彼は消しゴム必要無いのかな?もしかして、今日授業全部寝て終わるんじゃ…なんて、考えた。
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あ〜ちゃん(プロフ) - 前作から見させて頂いてました！とても面白かったです！Tao音さんの表現やストーリー性が好きです！誠にご勝手ながら今作も期待しております。更新頑張って下さいm(_ _)m (2018年4月1日 20時) (
レス) id: ec51d54417 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tao音 x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年4月1日 20時
