29話 ページ29
元気よく手を振って、教わった通り海へと続く下り坂を一気に駆け下りた。
アランがたどり着いたのは、『
文字が読めないアランは当然、行き当たりばったりに近いのだが、見事正解を引き当てている。
「こんにちはー!!」
「お?どうした?ちっこい客だな。父ちゃんと母ちゃんは一緒じゃねぇのか?」
「うん!ぼく、おふねにのりたいの!」
「1人でか?」
「おうちにかえりたいの」
「金は持ってるのか?」
「かね?かねってなぁあに?」
ここまで順調だったアランに突然の試練がやってきた。
アランに金で物買うという
何か手に入れたければ、物々交換だ。
「あ?なんだ?金を見たことねぇなんて、どこかの坊っちゃまか??」
なんていいながらも、来ている服装や雰囲気からして
どうしたものかと、売り場から出てくると、アランは首から下げていた
「これ、ぼくのたからもの!うんとー・・・。」
子供らしいそれに、男が苦笑いを浮かべていると、「あれぇ?」とか「うーん」と
「金が入ってんのか?」
「ううん。ねぇちゃんが・・・」
『あんたは何に巻き込まれてどこに行っちゃうかわかんないんだから、一応これ持っておきなさい!』
「ぼくのきんちゃくにあかいいしをいれてたんだ。こーめーくんがくれたんやつなんだって」
あれぇ?どこー?と、言いながら探すアランに付き合い、赤石とやらを探している時だ。
なにやら書かれている紙を発見した。
冷やかし半分。何気にその紙を広げて、思わず
『この者の身分を証明する。 煌帝国征西軍大総督 練 紅炎・アルパ国国軍総司令官 A
』
「お、おい。これ・・・!」
「あ!それぼくのー。とっちゃだめー!!」
いや。取るわけない。
命が欲しけりゃ。いや、一族郎等明日の日の出も無事に見たければ、そんな馬鹿な真似をするわけがない。
「ちょっ!ここにいろ。いや、お座りください!!ここを動くなよ!」
「う??」
よくわからないままアランはその場を
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薙刀桜餅(プロフ) - 飛燕さん» 10年後が楽しみですね笑更新お疲れ様です!ティラちゃんのお話は、気長にお待ちします!作者様の描きたい時に、描いていただくても大丈夫です!言い方がおかしくてすいません、これからも更新頑張ってください! (2017年8月18日 20時) (レス) id: 2c35b59c63 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - 薙刀桜餅さん» 10年後、アランの夢。アオバに理想のタイプ。兄ちゃんと言ってもらうこと(笑) (2017年8月18日 19時) (レス) id: 54f2f8f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
薙刀桜餅(プロフ) - 登場人物が増えると、どんどん面白くなっていきますよね!8話のアラン君がめっちゃかっこいいです!さすがお兄ちゃん! (2017年8月18日 15時) (レス) id: 2c35b59c63 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - 薙刀桜餅さん» ありがとうございます!ティラですか~。ちょうどアオバも登場したのでいいタイミングですね! (2017年8月18日 12時) (レス) id: 54f2f8f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
薙刀桜餅(プロフ) - こんばんは!続編おめでとうございます!いきなりなのですが、ティラちゃんが巫女だった時の話が読んでみたいです!! (2017年8月17日 21時) (レス) id: 2c35b59c63 (このIDを非表示/違反報告)
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