22話 ページ22
キョトン。
言われている意味がよく飲み込めず、
そう言えば。
最近、トナカイと子供の世話で手一杯。自分にかける時間なんてなかった。
人に見られるわけではないから、服装だっていい加減だし、髪も適当にまとめただけだ。
通り過ぎた男が何人振り返ったかなんてくだらない事で、ヤムライハやピスティとはしゃいでいた日々が遠い昔のようだ。
「さすが、光のジンを従える王様だね・・・」
「君はその王、唯一の親友だ。」
あまりに嫌味なく言われたものだから、かぁあっと頬に熱が集まってしまった。
「コレット。オーロラ綺麗だね」
逃げるように息子に話かてみるが、コレットはシャロットの腕の中で、すでに夢の中だった。
*
朝日が昇る天山高原で、物々しい大軍勢が練 紅覇の命令を待っていた。
「マグノシュタッドの部下から報告があった。どうやら、レームがマグノシュタットへ
草原を照らす光は神々しく、吹く風は雄大な大地を渡り続ける。
どこまでも、どこまでも。
けれど、それすら今の紅覇の目に映らない。
映るのは戦地、マグノシュタット。
「あそこはレームのものじゃない。我が兄王様の属領だ」
ザンッ!!
怒りのまま大剣を地面を突き刺すと、それまで、沈黙を守っていた関
「いかが致しますか?紅覇様・・・」
「そんなの・・・、決まってるしィ・・・」
笑った紅覇は、そのまま軍を進行させたのだった。
同時刻、レームも海上からマグノシュタットへと
運命の日は迫りつつあった。
《 アルガン島 》
引いては寄せる青い海。
いつもそこにあって、常に変わるもの。
シンドバッドはこの地を踏んでいた。
幼い少年が
「きらきらひかるぅながれぼし〜 ねがいをかなえてぇ ながれぼしぃ♩」
浅瀬の石をひっくり返せば、貝がくっついてたり、カニがいたりする。
シンドバッドも幼い頃はそうやって食卓に並べる食料の調達を行っていたものだ。
なつかしいな…。
「こんにちは。君がアラン君かな?」
特に驚いた様子もなくアランはシンドバッドを見上げた。
「うんと、しらないひとにおなまえをきかれたら、こたえちゃいけないって、こーはくんがいってた」
人見知りする様子はない。
スムーズに話はすみそうだ。
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薙刀桜餅(プロフ) - 飛燕さん» 10年後が楽しみですね笑更新お疲れ様です!ティラちゃんのお話は、気長にお待ちします!作者様の描きたい時に、描いていただくても大丈夫です!言い方がおかしくてすいません、これからも更新頑張ってください! (2017年8月18日 20時) (レス) id: 2c35b59c63 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - 薙刀桜餅さん» 10年後、アランの夢。アオバに理想のタイプ。兄ちゃんと言ってもらうこと(笑) (2017年8月18日 19時) (レス) id: 54f2f8f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
薙刀桜餅(プロフ) - 登場人物が増えると、どんどん面白くなっていきますよね!8話のアラン君がめっちゃかっこいいです!さすがお兄ちゃん! (2017年8月18日 15時) (レス) id: 2c35b59c63 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - 薙刀桜餅さん» ありがとうございます!ティラですか~。ちょうどアオバも登場したのでいいタイミングですね! (2017年8月18日 12時) (レス) id: 54f2f8f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
薙刀桜餅(プロフ) - こんばんは!続編おめでとうございます!いきなりなのですが、ティラちゃんが巫女だった時の話が読んでみたいです!! (2017年8月17日 21時) (レス) id: 2c35b59c63 (このIDを非表示/違反報告)
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