番外編 Snow dance4 ページ10
目の前をAと同じように風船を持った子供達が走っていった。
「子供は元気だな」
「ホント。寒くないのかなぁ」
外に出た途端、風が本気で冷たい。
見栄えを気にしてコートの前を開けておいたが、そんな事を言っていられないようだ。
いそいそと、ボタンを閉めていると、ふわりと柔らかい物が首に巻かれた。
・・・シンの匂い。
「ないよりマシだろ？」
ニッと笑いながらシンドバッドがマフラーを巻いてくれる。
流石にシンドバッドの私物。この肌触りは一級品に間違いないだろう。
なんとなく照れ臭くなって、照れ隠しにAは周囲を見回した。
「皆どこかなぁ。この辺にはいなさそう」
「まぁ、園内に入ることには変わりない。ゆっくり探せばいいさ」
まぁ。そうなんだけどね。
賑やかな音楽があちらこちから流れ、楽しそうに家族連れがお土産を選んでいる。
そんな平和な光景の中・・・、通り過ぎる女達の視線がイタイんだよ！！この女ったらし！！
キッと顔を上げると、暢気に声をかけてきた女達の相手をしている。
だー！！ちょっと目を離すとこれだ！こんな所で捕まったら全然遊べないじゃないか！！
グイッとシンドバッドの腕を引き、女達を睨みつける。
「人の男に何の用？」
きゃあああ！という悲鳴を聞きながらシンドバッドと腕を組むと、シンドバッドは楽しげに笑っていた。
「なんで笑ってるの」
「くくっ。そのセリフにそのバルーンは合ってないぞ」
「助けてもらってそれか！！」
ぷりぷり怒ってみせてもシンドバッドは笑ったまま。
確かにこの長身に甘いマスク。ファッションセンスもいいとくれば、お得物件でしかないかもしれないけど！
このバカはやめておいたほうがいいと思う！
これ以上絡まれても面倒なので、腕を組みながら園内を回ることにした。
「どこもかしこも混んでるな」
「そうだねぇ」
エリアによって雰囲気は違うもののクリスマス色に染まって一ることに変わりはない。
白雪姫にピノキオ、童話の世界がアトラクションとして再現されているエリアにたどり着いていた。
幼い頃に憧れたりワクワクしたりした世界が目の前に広がっていたら、子供にはたまらないだろう。
空にも星の明かりが見え始めてきた。
あの光ははるか遠い世界から届いた光らしい。いつもならなんて事のない事もロマンチックに感じるから不思議だ。
はぁあっと息を吐くと、空が白く染まった。
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ミカノ(プロフ) - 飛燕さん» はい！謝肉祭とか、技名とかの時はつかってます！その方が楽なのでw更新時間、夕方にしたいんですけど、なかなか出来ないんですよね………(汗) (2015年1月5日 13時) (
レス) id: 7a421dbefc (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - ミカノさん» 更新時間て少し迷いますよね(笑)昼間は学校がありますし。ちなみに、昨日からルビ機能を使い初めました。ミカノさんは使っていますか？ (2015年1月5日 13時) (レス) id: ff86b3b758 (このIDを非表示/違反報告)
ミカノ(プロフ) - 飛燕さん» そんなことはないですって!!ww私も夜に更新してるので、夜が弱い人には迷惑ですからww (2015年1月5日 13時) (レス) id: 7a421dbefc (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - イノリさん» 今回、紅炎の周囲にいるのがオバチャン集団設定で、書いていて楽しいですよ(笑) (2015年1月5日 13時) (レス) id: ff86b3b758 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - ミカノさん» 大体22時くらいに原稿が出来上がるので、朝に更新しています。朝に弱い方には迷惑な話です。(笑) (2015年1月5日 13時) (レス) id: ff86b3b758 (このIDを非表示/違反報告)
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