番外編 Snow dance2 ページ8
やだやだー!!と、駄々をこねていると、ブチッッ!!!っとジャーファルの穏やかな笑顔が崩れる音がした。
「わかりました。そんなに入りたくなければ外で待っていますか?」
財布の紐を握られている以上、始めから勝ち目のない戦いではあったが、パスポートを破り捨てる素振りを見せられた瞬間、勝敗は決まった。
「「いえ。スミマセンデシタ」」
この寒空の下、ただ突っ立ているなんて凍死するし!!!
すちゃっと集合位置に立ったAとシャルルカンにジャーファルはにこやかな笑顔を見せた。
「わかればよろしい。おや。シンはどうしたんです?」
「あっち。」
Aが指差した方を見ると、何やら人だかりが出来上がっている。
『きゃあああああ!!こっち向いて〜!!シンドバッド様〜!!』
『素敵〜!!抱いて〜!!』
ピンク色のオーラと黄色い歓声。
その中心部分に誰がいるのか、誰しもわかりきってはいるが、正直誰も近づきたくない。
「何をやっているんですか。あの人は」
「さあ?」
「まあいいでしょう。連れ戻していらっしゃい。」
「えっ!!私!?」
「他にあの中に割入って奪取可能なメンバーが他にいるとでも?」
うっ。確かに。
ピスティじゃ、『妹さん?可愛い!!』とか言われそうだし、ヤムライハは・・・、戦力外だ。
メンズじゃ一緒に囲まれてしまうから問題外。
「これ以上子供たちを待たせるわけには行きません。私達は先に入っています。このパスポートはシンと貴方の分です。終わったらこれで入っていらっしゃい」
「えっっ!!ちょっ!!」
「それでは、行きますよ。皆さん私に付いてきてください」
「はーい!!!」
元気な挨拶を残し、一同は園内に消えていった。
は・・・薄情者・・・!!!
なんでクリスマスにシンの面倒を見なくちゃいけないんだ!!
ちらりと、ピンク色の集団を見るとなんだか増えているように見える。
ええい、こうなったら・・・!!
キッと顔をあげ、トイレに駆け込む。
歩きやすい靴からヒールの高い靴。防寒重視の格好から持ってきていた胸元を強調した服に着替える。
実はシーに行けることになったらバーにでも繰り出そうとこっそり用意してきたのだ。
全て着替え終わり、設置された鏡を見ると、魅惑的な褐色肌の胸。挑発的な目。ぴったりとしたジーンズが形のいいヒップを強調し、若々しく健康的な美を誇る女が出来上がった。
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ミカノ(プロフ) - 飛燕さん» はい!謝肉祭とか、技名とかの時はつかってます!その方が楽なのでw更新時間、夕方にしたいんですけど、なかなか出来ないんですよね………(汗) (2015年1月5日 13時) (レス) id: 7a421dbefc (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - ミカノさん» 更新時間て少し迷いますよね(笑)昼間は学校がありますし。ちなみに、昨日からルビ機能を使い初めました。ミカノさんは使っていますか? (2015年1月5日 13時) (レス) id: ff86b3b758 (このIDを非表示/違反報告)
ミカノ(プロフ) - 飛燕さん» そんなことはないですって!!ww私も夜に更新してるので、夜が弱い人には迷惑ですからww (2015年1月5日 13時) (レス) id: 7a421dbefc (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - イノリさん» 今回、紅炎の周囲にいるのがオバチャン集団設定で、書いていて楽しいですよ(笑) (2015年1月5日 13時) (レス) id: ff86b3b758 (このIDを非表示/違反報告)
飛燕(プロフ) - ミカノさん» 大体22時くらいに原稿が出来上がるので、朝に更新しています。朝に弱い方には迷惑な話です。(笑) (2015年1月5日 13時) (レス) id: ff86b3b758 (このIDを非表示/違反報告)
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