どうやらリクオには破門された兄がいるようですよ？ (ページ7)

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6話　桜ページ7

どうも！僕です！

結局木には登れなかった。流石にこの小さい体じゃできなかった。でも桜と会話はできたよ。

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「桜、聞こえる？聞きたいことがあるんだけど。」

桜の木に触れながら聞けば返事が返ってきた。

桜「ああ、聞こえているぞ。何が聞きたい？」

「僕はこれから大幅に原作を壊す行為をする。本当に壊していいんだね？」

桜「ああ。壊したところで何も影響は出ない。鯉伴を救うのだろう？治癒の力が必要になると思う。その力については刀に聞け。」

「刀？『白龍』と『黒龍』のこと？あ、そっか二つは自我を持っているんだったね。」

桜「ああ、白龍は治癒の力を持っている。詳しくは白竜に聞け。」

「ありがとう。聞きたかったのはそれだけ。」

桜「そうか。ではな。」

そこで僕は桜との会話を終わった。白龍が治癒の力を持っていたなんて驚きだ。
刀は僕の中にしまわれてるんだっけ？呼びかければ答えてくれるかな？

「(白龍、聞こえる？治癒の力のこと聞きたいんだけど。)」

白「聞こえていますよ、主。治癒の力についてでしたね。まず、私は妖を切る刀。人は切れません。黒龍は対照的に人を切る刀。妖は切れません。私の力、治癒の力は妖も、人も救うことが出来ますが、妖の場合治癒した妖の力が大きいほど畏れを失ってしまいます。」

「畏れを失う、か。父さんはなかなかの大物だ。白龍。父さんを治癒したとして、どのくらい畏れを失う？」

白「恐らく、4年は眠ったままになると思います。ですが、黒龍の力を使えば1年程度に抑えられると思いますよ。」

「そうなんだ。黒龍の力って？」

黒「それは僕から話すよ！僕は黒龍。力は”主の畏れを溜めておくこと”だよ！」

「畏れを溜める？君の中に？」

黒「そう。僕の力は溜めておけるのとその畏れを渡すことが出来る。だから、今からでも畏れを溜めておけば4年間眠ったままのを1年間にさせるほどの畏れが溜まる。」

「すごいね！発動条件とかはあるの？」

白・黒「「あります。/あるよ！」」

「どんなの？」

白「私たちは力を使う対象者に刺すことで発動ができます。」

黒「もちろんその際に傷はつかないよ。」

「刺すのかぁ。分かった。聞きたいことはそれだけ。また困ったら呼ぶね。」

白「いつでもお呼びください。」

黒「待ってるねー！」

その日はもう寝た。ずいぶん疲れてしまって。そういえば、僕に妖の血はどのくらいあるのだろう、という疑問を残したまま。