1話 一般家庭の普通の子 ページ1
僕は如月葵。一般家庭に生まれ、普通に暮らしていたただの高校生。反抗期なんかも滞りなく終え、友達もいないわけではないし普通に暮らしていた。
今日は兄ちゃんは部活、母さんと父さんは仕事でいないはずだ。
そんなある日。いつも通り学校を終え、いつも通りの道を通り、いつも通り家のドアを開けたとき、何時もどうりではないことが起きた。
顔も見たことのない…。いや、見たことがある。窃盗なんかで指名手配されていた人がそこにはいた。その人たちは僕がこの光景を見たことを警察に通報されるのを恐れたのかナイフ片手にこちらに突っ込んできた。
舞う、舞う。赤色が舞う。
今まで普通に過ごしてきた高校生が幾度どなく犯罪を繰り返してきた大人に反応できるわけもなく、あっけなく僕は刺された。
「ごめん、みんな。御免。」
今まで生きていたのにこんなにあっけなく死ぬもんなんだと死ぬ間際に思った。
せめて、せめて。次はこんな死に方したくないなぁ、何て、わがままだろうか。
死んだら天国に行くんだっけ?転生するんだっけ?星になるんだっけ?
まあどれでもいいや。頼むよ、神様。
意識を失うまでの間がとても長く、苦しく感じた。
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目が、覚めた。ん?目が”覚めた”?さっき僕は死んだはずだ。なんで目が覚める?
?「如月葵。」
不意に名前を呼ばれて振り返る。するとそこには神々しいとしか言いようがないひとがいた。
?「如月葵さん。この度は本当に申し訳ない。我々が犯したミスだ。貴方を手違いでこの天界まで連れてきてしまうとは。」
天、界?天国じゃなくて?手違い?何の話だ?
?「ああ、今から説明する。まず私の名は桜(おう)。桜をつかさどる神だ。私はたまに死んだ者の魂を桜の花弁に乗せ、転生させる仕事を受け持っているのだがどうやら君の魂を運んでいた途中、忙しすぎて花弁の操作を誤ってしまってなぁ。花弁が君の魂をこの私の領域にまでもってきてしまったのだ。」
「ま、待って。僕の魂をここまで持ってきたのはスルーするけど、持ってきちゃったんだったら戻してまた転生させればいいじゃん。なんで僕はここにいるの?」
桜「それはだな。一度この天界に来てしまった魂はどうしてもこの天界の記憶を来世でも引き継いでしまうのだ。それは、神たちが作ったルールのようなものに違反する。」
「つまり…?」
桜「転生はできるのだが、君はもうあの世界には戻れない。」
「はぁ?!」
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ゆう(プロフ) - 最高です。続き待ってます (2021年4月19日 16時) (レス) id: 9dd29a17ef (このIDを非表示/違反報告)
ク レハ(プロフ) - 皐月さん» 有難うございます! (2019年7月25日 3時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - ぬら孫の夢、うれしいです!楽しみにしています! (2019年7月23日 10時) (レス) id: 0b3c616690 (このIDを非表示/違反報告)
ク レハ(プロフ) - きららさん» 嬉しい言葉、ありがとうございます!できる限り頑張ります!! (2019年7月19日 0時) (レス) id: ddd19fa939 (このIDを非表示/違反報告)
きらら - 続きが読みたいです!更新頑張ってください! (2019年7月18日 12時) (レス) id: 51364a2230 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クレハ | 作成日時:2019年4月23日 2時