33 桜 ページ34
藤「桜、好き?」
先輩の言うとおり
一人で見る桜は寂しくて……悲しくて
でも、好きか嫌いかって聞かれたら多分
「……好きです。
一人で見る桜は寂しいんだけど
でも……楽しかった時に
連れて行ってくれるっていうか……
だから……私はやっぱり……好きです。」
みっくんに会えなくなってから
春が来る度に一人で見ていた桜
それはすごく寂しかったけど
桜の木の下に居れば
みっくんに会えるような気がしていた
みっくんといたあの頃に
繋がっている気がしてたから
……。
「わ//すみません//
意味分からないですよね//すみません//」
何語ってんの私//
恥ずかしくて顔が熱くなる//
藤「いや……そっか。」
って、小さく頷く
……?
藤「そんな風に思ったことなかったから……俺。
なんか、いいね。その考え方。
なんか、ちょっと元気になるわ。」
フッて柔らかく笑うと
さっき撮った桜の写真を見つめて
また天を仰いだ
……。
なんだろ、今日の藤ヶ谷先輩はなんか……
目を離せなくなる
きっと何かあったんだ
私……みんなの知らない、辛いことが
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もも(プロフ) - ミィさん» コメントありがとうございます☆そう言って頂けてとても嬉しいです(^^)私自身が切ないのが好きで…現実にはきついですが、物語なので( ̄∇ ̄*)ゞこれからも気長にお付き合いください(*^^*) (2019年5月6日 21時) (レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
ミィ(プロフ) - 新作、嬉しいです。ももさんの作品は切ないものが多いですが、とても大好きです。今回は最初からもう、切なくて・・・今後も楽しみにしていますね。 (2019年5月6日 17時) (レス) id: 1dbee522b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2019年5月5日 0時