34 Ki 二階堂 ページ35
北山said
「みつさん！
遅いっすよー！
今、何時だと思ってんすか！
俺、始発ですよ！？」
寝起きに響く二階堂のでかい声
「悪い悪い。てか、声がでかい！頭に響くわ」
今日は会社の花見
若手が毎年場所取りをするのが通例だった
こじんまりしたうちの会社
新入社員が場所取りをするのは
当たり前だけど、肝心の新入社員が
一人しか居ないため
また今年も巻き込まれた
でも、ま、二階堂が朝一に来て
俺は社長出勤なんだけど
二階堂「俺、始発ですよ！？
一人でめちゃくちゃ暇だったんすからね！」
シートに上がると真横からくるでかい声
新入社員のくせに少々態度のでかいこいつは
大学時代の後輩
サークルも一緒でわりと仲良かった奴
知り合いづてに俺の会社に入ってきた
だからこの態度ね
二階堂「隣なんて、3,4人居るんすよ！
新入社員なのかなみんな。
しかもなんか今居る二人はいい感じだし。
あー辛い。」
ブーブー文句をたれる
「あのねー
俺が手伝いに来てるだけいいと思えよ。
なー聞いてる？」
返事をしない隣の二階堂を見ると
二階堂「やっぱりあの二人できてるな。」
はぁ―？って、二階堂の視線の先を見ると
斜め隣のシートの上でスーツ姿の男女が
寄り添うように携帯を二人で覗きこんでいる
絶対、会社で来てるよね？
いやいや、なんなのよ……今の若い子達は本当に
とかって……オヤジか
俺は
二階堂「さっき目が合っちゃったんですけど
あの子結構可愛いんですよ。
おめめ目がくりくりで、色白だし……。
でも、やっぱり可愛い子には
イケメンなんですよねー。
あの男、超今時でめっちゃ顔整ってるし。」
とかって、まだダラダラ言ってるよ
可愛い子とイケメンね
はいはい
とかって思いながらも無意識に
チラチラそっちを見ていると
……。
……え……あれ？
男の影に隠れていたのは
「A。」
と、思った瞬間むこうも俺に気づいた
A「みっくん！」
その声にこちらに背を向けていた男が
こちらを振り向いた
え……あ！……え？
Aがいるということは
同じ会社の藤ヶ谷が居てもおかしくはない
でも、本当に藤ヶ谷か？
って、だって会うのは高校卒業以来だし
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もも(プロフ) - ミィさん» コメントありがとうございます☆そう言って頂けてとても嬉しいです(^^)私自身が切ないのが好きで…現実にはきついですが、物語なので(￣∇￣*)ゞこれからも気長にお付き合いください(*^^*) (2019年5月6日 21時) (
レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
ミィ(プロフ) - 新作、嬉しいです。ももさんの作品は切ないものが多いですが、とても大好きです。今回は最初からもう、切なくて・・・今後も楽しみにしていますね。 (2019年5月6日 17時) (レス) id: 1dbee522b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2019年5月5日 0時
