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31 お花見 ページ32

萌「Aちゃーん!

こっちこっちー♪」





満開の桜が咲き誇る木々の下に

鮮やかなブルーのシート





そこからこちらに手を振る萌ちゃん






花金の今日は昼過ぎから会社のお花見

都内でも桜で有名な大きな公園






毎年恒例、新入社員の最初のお仕事が

このお花見の場所取りらしい







新入社員は私を含め4人






男性二人が朝早くから場所取りをしてくれて

萌ちゃんと私はお弁当の発注などを担当した






萌「ねぇねぇ、お弁当作るとか

すごいプレッシャーじゃない?」





シートに上がった私に

やだよねーって話しかける






萌ちゃんが言うお弁当は発注したものの他に

簡単なものでいいから手作りのものを……

という、部長からのリクエストだった







「だよね。ちょっと困ったかも。」







正直、何を作ればいいか見当もつかなくて

みっくんに相談したら、からあげ!と

即答されて、いいのか分からなかったけど

とりあえずからあげメインに

つまめるものをちょこっと作ってきた







「そういえば、他の二人は?」




男性メンバーが居ない







萌「なんか、タバコとかって

フラフラ居なくなっちゃった。」







そっか。まぁ仕方ないよね。

朝早くから場所取りしてくれてたわけだし






始発で来てくれただろう二人

時刻は9時半






長かったでしょうに


と、二人の苦労を思った






一時間程、一緒におしゃべりしていた

萌ちゃんも、ちょっとお散歩と

出掛けてしまった






広い広いシートに私ひとりだけ






……。




……。






暇だ







隣を見ると、スーツを着た若い男性が

つまらなそうに携帯をいじっている








お互い大変ですねーって

心で話しかけて視線を上げると







わ//





藤「おはよ。」





まさかの藤ヶ谷先輩が立っていた






「え、あ、なんでですか!?//」






だって、他の方たちが来るのは

12時だったような……





まだ1時間以上早い







藤「午前中、外回りだったから

そのまま来たの。




場所取りお疲れ様」




ニコってする





先輩、今日も爽やかです//







藤「他のメンバーは?」





私一人しか居なかったから





「あ、ちょっとおでかけしてます//」







藤「おでかけ?(笑)

じゃあ、Aちゃん一人で待ってたんだ。」






って言うと、差し入れに買ってきてくれた

飲み物を渡してくれた

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もも(プロフ) - ミィさん» コメントありがとうございます☆そう言って頂けてとても嬉しいです(^^)私自身が切ないのが好きで…現実にはきついですが、物語なので( ̄∇ ̄*)ゞこれからも気長にお付き合いください(*^^*) (2019年5月6日 21時) (レス) id: 0e833b3ebd (このIDを非表示/違反報告)
ミィ(プロフ) - 新作、嬉しいです。ももさんの作品は切ないものが多いですが、とても大好きです。今回は最初からもう、切なくて・・・今後も楽しみにしていますね。 (2019年5月6日 17時) (レス) id: 1dbee522b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もも | 作成日時:2019年5月5日 0時

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