蛇の目 ページ46
｢＿＿＿＿＿君たちは何を騒いでいるの？｣
その一言で、カオスだった空間は一気に静かになる。
5人の前には、高学年くらいの男子生徒が立っていた。
まるで彫刻のような美しさを持つその青年は、青白い顔に睨みをきかせている。
その完璧過ぎる立ち姿は、どこか気品と迫力のある威厳を持ち合わせていた。
手入れされたローブと靴は、家柄の良さの表れだろうか。
＿＿＿＿誰？
ジェームズ、シリウス、リリーは突然やって来た見知らぬ彼を見てもポカンとしていた。
｢エリヤ先輩……｣
セブルスがぽつりと雫のようにつぶやいた。
＿＿＿＿いや、だから、誰？
面識のないジェームズ、シリウス、リリーは名前を言われてもよくわからないようだ。
一方、Aは……。
｢……！｣
＿＿＿＿＿エリヤ、だ。
ホグワーツに入学してから、初めてまともに姿を見た気がする。
どうしよう、そんな急に……心の準備できてない。
パニック状態だ。
今の今まで、ホグワーツでは接点なかったのに…ついにAの前に現れたのである。
エリヤは緑色のネクタイをシャツの1番上までピシッと締め、ローブにネクタイと同じカラーの��PERFECT�瓩判颪�れたバッジを輝かせている。
ジェームズとシリウスは同時にげぇ、と顔を顰めた。
｢……ここに入学したばかりなのに、ちょっとやそっと術を覚えたくらいの1年生が無闇やたらに杖を振らないでくれる？｣
エリヤは恐ろしいほど冷たく、けれどもどこか無関心そうに言い放った。
｢俺たちの仕事が増えるだけなんだよ。
……次俺に手間をかけさせるようなことをしたら、1年だろうと罰を科すから。覚悟しておきなよ｣
｢……この人めっちゃ怖いね｣
ジェームズがこそっとAに耳打ちする。
｢……私のお兄ちゃんだよ｣
｢ふーんそっかお兄ちゃん……えっ？？？！！｣
｢……｣
エリヤは一瞬、Aのことを何か言いたげな目で睨んだ。
ヒイ、怒ってる……。
Aは恐ろしさで硬直した。
その様子を諺で表すならまさに、蛇に睨まれたカエルだ。
｢……｣
エリヤはそんなAから目を離すと、短いため息をついて背を向けた。
そして、何も言わないまま校舎の方へ去っていった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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はじめ(プロフ) - マニ。さん» 応援ありがとうございます！あまり頻繁にはお返事できないかもしれませんが、それでもよろしければよろしくお願いします！ (1月31日 6時) (
レス) id: ee6ba55d5e (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - はじめさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます！💖 (1月21日 16時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ(プロフ) - ケロッとさん» 応援ありがとうございます!!嬉しいです……!! (2019年11月22日 22時) (レス) id: ee6ba55d5e (このIDを非表示/違反報告)
ケロッと - ハリポタ作品をみていたらこんなに素晴らしい作品を見つけてしまい手が止まりませんでした！本当に神作品です！頑張りすぎずに更新頑張ってください！応援してます (2019年11月22日 19時) (レス) id: 35751de350 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ(プロフ) - さくらんぼ＆チェリー@サブさん» そう言っていただけて感激です…! 力の限り頑張ります!! (2019年11月19日 7時) (レス) id: ee6ba55d5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はじめ | 作成日時：2019年11月10日 16時
