対立 2 ページ45
その瞬間、Aは全てを理解した。
あの2人、セブルスと喧嘩してるんだ！
セブルスは顔にかかった雪解け水を拭い、2人を睨む
その手には、杖が握られている。
＿＿＿止めなきゃ。
Aはセブルスが握る杖を取り上げるべく、武装解除の呪文を唱えようとした＿＿＿＿だがそれよりも先に、3人の喧嘩に仲裁が入る。
｢やめなさい！！！！｣
鋭い怒声が響き渡った。
驚いて、その場にいた全員が声のした方へ振り返る。
｢何のつもり？…2人がかりで、1人を攻撃するなんて｣
それは、リリーの声だった。
セブルスよりももっと怖い目で2人を睨み、憤りを露わにしている。
｢言いがかりはよしてくれよ｣
ジェームズも食い気味で否定した。
｢僕らはただ遊んでただけだよ？ね、スニベルス｣
｢その名前で呼ぶのはやめなさいって言ってるでしょ！｣
また舌戦が始まった。
汽車の時と同じパターンだ。
セブルスそっちのけでリリーとジェームズは口喧嘩を始めたし、シリウスは相変わらず喧嘩を仲裁しようとしない。
｢もうっ！｣
Aはしびれを切らし、てちてちとシリウスの方へ向かっていく。
｢ちょっと……あなたもなんじゃないの、シリウス。
今度はなんで喧嘩してたの？｣
｢理由なんてねぇよ。たまたま鉢合わせたからだ｣
問いかけにシリウスはそう答えるが、Aにはその感覚がよくわからない。
｢……？会ったら喧嘩するの？｣
｢そうだ｣
｢怖！チンピラかな！？｣
あちこちでギャーギャー言い合っていると、放ったらかし状態だったセブルスがついに杖を振る。
｢フリペンド！｣
｢いっだァ！！やりやがったなぁ、この小僧！｣
セブルスの呪文は、見事にジェームズへクリティカルヒットした。
もはや空間はカオスだ。
｢……｣
そんな5人のもとに、もう1つ 地面を踏み歩く音が近づいてきた。
喧嘩に夢中になっている彼らは、その音に気が付かない。
｢公共の＿＿＿＿ホグワーツの敷地内で｣
重みのあるその声とともに、地に揺らぐ影は少しずつ5人へ近づく。
足音が止まる。
その気配に気が付きようやく、彼らの注目は1つに集まった。
｢＿＿＿君たちは何を騒いでいるの？｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はじめ(プロフ) - マニ。さん» 応援ありがとうございます！あまり頻繁にはお返事できないかもしれませんが、それでもよろしければよろしくお願いします！ (1月31日 6時) (
レス) id: ee6ba55d5e (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - はじめさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます！💖 (1月21日 16時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ(プロフ) - ケロッとさん» 応援ありがとうございます!!嬉しいです……!! (2019年11月22日 22時) (レス) id: ee6ba55d5e (このIDを非表示/違反報告)
ケロッと - ハリポタ作品をみていたらこんなに素晴らしい作品を見つけてしまい手が止まりませんでした！本当に神作品です！頑張りすぎずに更新頑張ってください！応援してます (2019年11月22日 19時) (レス) id: 35751de350 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ(プロフ) - さくらんぼ＆チェリー@サブさん» そう言っていただけて感激です…! 力の限り頑張ります!! (2019年11月19日 7時) (レス) id: ee6ba55d5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はじめ | 作成日時：2019年11月10日 16時
