第九話 ページ10
街に出てしばらく歩いていると肩を叩かれた。
「ん?」
振り向くと黒い服に黒い髪、赤い目をした青年がいた。
「やぁ、さっきの子だよね?怪我はどうしたの?」
この小童め、齢上には敬語を使え。
「…ワタシ日本語、分らんアルネ。サヨナラヨ。」
むかついたから関らないようにしよう。
「嘘はよくないなぁ。君、日本語話してたじゃない。」
ッチ。めんどくさいな。
「日本語少ししかできない。」
「ふぅん。まぁ、いいや。俺は折原臨也、君は?」
「…イザヤ?ずいぶん嫌味な名前だね。じゃ。」
じゃ、と言って歩き出す。
自己紹介?したくないよ。こんな怪しい奴とは、絶対に。
「君の名前は?俺は名乗ったんだけど。」
「知らん。勝手に名乗ったのはお前だ。頼んだ覚えはない。」
「つれないなぁ。」
そう言いながら横で笑って歩いている。
コケろ。もしくは電柱に衝突しろ。
いいこと考えた。フフフフ。
「あ」
の一言の後に全力疾走。と言うより全力逃亡。
何が悲しくて夕方の疲れているときに全力で走らないといけないのだろう。
もう、あいつは居ないな。
「はぁぁぁ。」
我ながら大きなため息だ。
そんなことを思っていたら腕を引っ張られた。
「え?」
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クッキー - 続きすごく気になります。更新頑張って下さい。 (2015年11月3日 0時) (レス) id: dcb396dc31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒狐玄狼 | 作成日時:2012年4月7日 23時