【ヒビヤ】近所のお姉さんと仮想空間【カゲプロ】

四話 ページ5

〜次の日・夕方〜



あーあ、
今日もヒヨリと話せなかったなぁ



(人1)さんとヒヨリが
校門前で話している


それを横目に
僕は通りすぎる




あぁ、華が舞ってる...

実際には舞ってないけど見えるよ
僕には見えるよ、華が






(人1)さんが僕の方を見て
此方に気づいたのか

手を「おいでおいで」と
振っている

何故、だ



マジか


周りに人が沢山いるが
本当に僕の事だろうか


マジか？
これは現実か！？





駆け寄ると
(人1)さんがニコニコして
見つめてくる

ヒヨリは何だか不機嫌そうだ






(人1)「夏休み、予定あいてる？」



ヒビヤ「え？あ、はいっ

親の手伝いくらいです」





(人1)「やった」



なんの事だろう

僕が答えたら
ヒヨリの顔が一層険しくなった




ヒヨリ「ま、荷物持ち係程度ね」



ヒビヤ「え？」




(人1)「雨宮君に決定！

やったね！
アサヒナー荷物持ち枠に入ったよ！」



ヒビヤ「な、何の話、ですか？」



(人1)「都会に旅行行くの

んで荷物持ち役が居ないってわけで

私が雨宮君にしようって
言ったわけですよ！」





ヒヨリ「良かったわね

...ふん、別に荷物持ちくらい
自分でやれるのに...

(人1)がヒビヤを連れてこうって」


(人1)「いやぁ、

面白いスキャンダルが
見れそうだ！」







なんとか
絞りだして出た声が


ヒビヤ「は、ハィ...！！！」


だった

五話→←三話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す