【ヒビヤ】近所のお姉さんと仮想空間【カゲプロ】

九話 ページ11

〜駅〜



ヒビヤ「うわぁ、人いっぱい...」



ヒヨリ「ふん、速く歩きなさい」



駅の中はがやがやしていて
ぽつんとある田舎の駅とは大違いだ


はぐれてしまわないようと
手を差し出してくれた(人1)さんの
手を握る


って、女の子と手繋ぐのって
小さい頃お母さんと握ったくらいで
なんか新鮮だ

柔らかくて、あったかくて...


と惚けていると

(人1)「あれに切符を入れるんだよ、

私の真似してて」


なんか、変な機械に(人1)さんが
切符を入れるとパカッと出口が
開いて先に進んでしまう。

ヒビヤ「こ、ここ？

切符、ここでいいんだね！？」


機械に切符を入れると
出口がパカって開く

何これ面白い


◎ヒビヤ君が言っているのは改札の事です


駅を出ると蒸し暑い空気が
ぶわっとくる

夏は暑いなぁ...


ヒヨリと(人1)さんは
少し先で待ってくれていたようだ

走って追いかける



ヒヨリ「泊まらせてくれるのは

親戚のおじさんの家よ。
なんと、あのアイドルのモモさんを
教えている先生なんだって

だから、
その人にモモさんのサインをもらって
夏休みのミッションは終わりよ


ええっと、地図...
楯山さんっていうらしいわ
失礼のないようにね」



(人1)「はーい

モモちゃんのサイン私も欲しいな
あんまり知らないけど、
『貴方の心奪っちゃうよ！？』の人でしょ？

前から可愛いなぁとは思ってたんだ」


ヒヨリ「そうよね！

モモさん可愛いよね！！」


(人1)「よねぇ」


ガールズトークで盛り上がっているが
田舎者の僕には到底理解のできない話だ

『モモ』っていう人は相当可愛いらしい
この二人が言うんだ、間違いない

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