another story 6 ページ6
『…御幸くん?どうしたの?』
キョトンとして俺の顔を覗き込んだのは
大好きな彼女。
Aと付き合い始めて2週間が経とうと
している。
「何でもない。ただ思い出してただけだよ」
そう言って、彼女の細い指を絡めるように手を握る。
『でも…やっぱり信じられないな』
「何が?」
『こうして、御幸くんと付き合えてることが』
ふふと笑うAは、嬉しそうで、それでいて
少しだけ眉をひそめている。
「俺はAと付き合えて嬉しい」
Aの告白で気づかされた、本当の自分の気持ち。
俺の言葉に返事するように、ぎゅっと彼女が手を握る
力を入れた。
「あ、でも。一つだけ、嫌なことあったな」
『え!?』
何かしたのかなって焦り始めるA。
そんな彼女の頭を優しく撫で始めた。
「真田と仲良くしすぎなとこ」
これからは、俺の隣でたくさん笑ってほしい。
支えてほしい。
あの日の彼女の告白は、俺の人生を明るく
照らしてくれた。
.
.
△▽△▽
皆さま、こんばんは!
another story 御幸サイド 終わりました…。
本当は、御幸サイドは本編で入れようかなと
思っていたのですが、数がいっぱいになりそう
だったのでこのような形になりました。
今日作ったばかりの作品でしたが、
順位がついていて驚きました…!
本編を超える順位をいただき嬉しいです(^^*)
another storyの次は、付き合い始めた2人の
お話、その他のキャラとの絡みを書けたらな
と思っています。
引き続き、あの日に叶った片想いを
よろしくお願いします!
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作者名:こころ | 作成日時:2020年7月2日 17時