story 31 ページ32
沢村くんのピッチング、守備の助けがあって
2アウトまで取り。
＿＿＿＿あとアウト1つ…。
誰もがあと1つだと願った。
グラウンドにいる選手達も。
ベンチで戦っている選手達も。
スタンドで応援している部員全員、
そして私たちマネージャーも。
バッターは白河くん。
最後まで油断ができないのが稲実だと改めて感じる。
そして、沢村くんはインコースに向かって
ボールをキャッチャーミットへと放った。
“あと1つ…”
“あと1つ…”
そんなみんなの声が聞こえたような気がした。
しかし、沢村くんが投げたボールは、
キャッチャーミットではなく白河くんの頭に当たった。
「デッドボール！」
今度は審判の声がグラウンドに響いた。
起きた出来事に動揺を隠せない青道。
ここからだ。希望が少しずつ別のモノに変わった。
白河くんは何とか立ち上がったが代走を出した。
沢村くんはここで交代となり、引き継いだのは
ノリくん。
嫌な流れのまま試合は再開した。
「ノリ！！お前ならいけるぞ！！」
「バッター集中でいこう！！」
スタンドから大きな声援をグラウンドへ送る。
『ノリくん頑張って！！』
私も負けじと声を出して応援する。
成宮くんがバッターボックスに立った。
ノリくんの力が入ったボールが放たれた。
カキーン
成宮くんのバットで打ち返したボールは
伊佐敷先輩と降谷くんの方へと飛んでいく。
(お願い…)
両手を握って祈った。
成宮くんが打ったそのボールは伊佐敷先輩の
グローブの中
＿＿＿＿＿ではなく、グローブを越えて落ちた。
わぁっと歓声に溢れた球場。
喜び合う稲実ナイン。
その場に泣き崩れる青道ナイン。
＿＿＿＿＿青道高校、決勝戦敗退。
甲子園への夢は破れた。
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まゆみ - 完結おめでとうございます！おつかれさまでした！番外編ぜひ見たいです(●´▽`●)付き合ったあとの話とか！楽しみにしております！ (2020年6月24日 1時) (
レス) id: fae32c4e01 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - 素敵な作品をありがとうございます！！そして、完結もおめでとうございます！御幸、、カッコいいですね〜！是非、番外編・another story書いていただけたら嬉しいですっっ！！楽しみにいつでもお待ちしております！ (2020年6月22日 20時) (レス) id: cb848ab619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こころ | 作成日時：2020年6月14日 15時
