『俺にするのだよ。』『ちょ、真ちゃん抜け駆けすn『お前ら…轢くぞ。』

□5話 宮地side□ ページ8

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木村との用が終わって教室に戻ると、Aの姿がなかった。


まあ、あいつのことだから大した用もないんだろうけど、なんとなく気になって、ぼーっとしていた。


暫くして、少し機嫌が良さそうなAが戻ってきて、席についた。


俺は、そんなAの席に向かった。


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宮地「どこ行ってたんだよ？」


Aの席の前にしゃがみ、訊く。


すると、驚いたように少し目を開いたAは、今の今までにこにこしてたのに、急に少しむすっとして、答えた。


A「. . 理科準備室」


宮地「理科準備室？」


あまり使わない単語に、首を傾げる。


するとAは、ニヤッと笑って言った。


A「そ、日直の仕事でね？ 山のようなプリント持たされてさ！


それで清志に手伝ってもらおうと思ったんだけど居なかったから1人で行ったの！」


宮地「悪い、大丈夫だったか？」


せっかく頼ってくれたのに、そう思うとなんか勿体無い気がした。


A「大丈夫、大丈夫！


そこで会った緑間くんと高尾くんが手伝ってくれたから楽だったよ」


Aは、そう言って満足気に笑った。


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たかが日直の仕事だが、とにかくあいつらに負けた気がして仕方なかった。


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とりあえず、あいつら2人轢く。


そんなことを考えているうちにチャイムが鳴り、黙って席についた。


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