□2話□ ページ4
大きな門をくぐって
下駄箱に靴を入れる。
A「清志!私、職員室に日誌
取りに行って来るね」
宮「おう、急いで転けんなよ」
嫌味っぽい言い方だけど
これが清志なりの優しさ。
A「分かってまーす」
にこっと笑い手を振って
教室とは逆方向の職員室へ走る。
.
.
あー、なんで職員室って
こんなに遠いの……
A「失礼しまーす!」
日誌を手に取り、職員室を出ようとした時
?「あれ?…A先輩?」
前から来た男の子に声をかけられた。
A「高尾くん!!」
この間入学して来た2つ下の後輩
【高尾 和成】
バスケ部のレギュラーだから
話す機会も多いんだけど…
本当にフレンドリーな男の子だ。
高「A先輩、日誌持ってるって事は
日直っしょ?めんどいっすよねー」
いつもの様に明るい高尾くんの声。
A「本当だよね!」
そんな他愛ない話をしていると
前から清志が走ってきた。
宮「A何やってんだよ。
早く教室戻らねぇと、仕事あるぞ」
A「えっあ…!時間やばいじゃん!
高尾くん私行くねっ
また部活でっ!清志行こ!」
走りながら手を振ると
はーいと高尾くんが笑っていた。
.
.
.
廊下の真ん中辺りで清志が
来てない事に気付いて
高尾くんと何か話してる清志に声をかけた。
A「清志ー!早く行こうよ!」
おー、とダルそうに返事をして
こっちに向かってくる。
A「なに話してたの?」
そう声を掛けると、気まずそうに
宮「……なんでもねぇよ」
と言われた。
なにを話してたのか気になるけど…
無理に聞くのは私達の間ではタブーだと
沈黙のルールみたいなのが
ある気がするから、それ以上は聞かなかった。
A「よし!教室まで競争だー!
負けたらジュースだからね!
よーい、ドンっ!!」
そう言って全力で走る。
宮「おい!それズルじゃねぇか!」
清志も笑いながら追ってくる。
…まぁ、清志の方が絶対速いんだけど
いつも手加減して負けてくれる。
これも昔からそうだ。
宮「待てって!」
A「待ってたら、ジュースおごらないと
いけないじゃーんっ!」
こんな毎日に変化が起きようとしてる。
そんな事をまだ、私は知らない。
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凪沙(プロフ) - 続編期待したいです!私的には高尾落ちがいいです。 (2013年6月17日 14時) (レス) id: 571b015d6c (このIDを非表示/違反報告)
京月(プロフ) - 面白いですね!!続編期待してもいいでしょうか??私はだれでも全然おkです(´ω`) (2013年6月14日 21時) (レス) id: ee0c4cddad (このIDを非表示/違反報告)
式(プロフ) - 凄く面白い小説ですね*´`*宮地さん落ちがいいですっ///更新楽しみにしてます><頑張って下さいっ! (2013年6月4日 19時) (携帯から) (レス) id: 052d97f076 (このIDを非表示/違反報告)
式(プロフ) - この小説凄く面白いです*´`*宮地さん落ちがいいですっ///更新楽しみにしてます><頑張って下さいっ! (2013年6月4日 19時) (携帯から) (レス) id: 052d97f076 (このIDを非表示/違反報告)
idollove0703(プロフ) - 宮地さん落ちがいいです! (2013年5月30日 17時) (レス) id: 62f35df83f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅるるx結紫 | 作成日時:2013年3月15日 21時