【文スト×コナン】 道化師は何時でもポジティブに！

天才幼稚園児、爆誕。 ページ6

「ドス君もうやめて！ホントにやめて！！」

「嫌です！絶対嫌です！」

幼稚園の教室でのこの会話。周りの園児たちはどんどん集まってくる。何故ゴーゴリが此処まで焦っているのかと云うと・・・。

「なんで幼稚園の床に死ぬほど長い計算式書いてるの！？途中からゲシュタルト崩壊起こしそうだよ！あと、クレヨン落ちにくいから！先生たちが大変だから！！」

「画用紙では足りなかったんですよ。」

「床に書くかいそれ普通？」

頭を抱えるゴーゴリ。まあ、幼稚園児がここまで饒舌にゲシュタルト崩壊だのなんだの叫びだすのもどうかと思うが。

「わー、なんだこれー？」

「なんて書いてあるのー？」

「・・・秘密です。」

周りの幼稚園児がわらわらと話しかけるが、一切答えようとしない。内心、(このＫＹ魔人！)と毒付きながら、端の方から消していく。まるでいたちごっこであった。



この亜空間は、先生が来るまで続行された。
こうしてドス君の印象は「天才不思議くん」、ゴーゴリ君の印象は「秀才苦労人」となった。

ゴーゴリ本人は、「前世でふざけまくった因果かな・・・」と後に死んだ目で語った。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「結局あの時なにを計算していたんだい？」

幼稚園の帰り道の公園で、ブランコを扱ぐ二人。

「・・・宇宙の真理についてです。」

「・・・科学者が何十年もかけて未だなしえられてないことをよくやろうと思ったね。」

「退屈は凡ての原動力ですから。・・・ゴーゴリさんも、妙に語彙が豊富になりましたね。」

因みに二人の母親はベンチで話し込んでいたため、話の内容など知る由もない。

「いっぱい本読んだからね。」

ブランコから飛び降りる。きれいに着地し、カラカラと笑うゴーゴリに、

(・・・・・・これは誘拐されるな)

と思うドストさんだった。

ミンミンゼミのなく頃に→←友達と一緒に。

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