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タイトル3 ページ3

A「うまし…うまし…」


ワシワシと米を食べる姿が何だかオヤジ臭い。
これうまいんやで、と勝手に浅漬けにしていた胡瓜はすでに空になっている。

確か1本を半分にして食べていたはず。


カノ「よく食べるねー」


マリ「この浅漬け美味しかった…」


A「Aちゃんスペシャルだよ」


マリーも食べたのか。
気づけば皆の茶碗は空になっていた。

あとは洗い物と片付け。


A「今度はぬか漬けやろっかな」


キド「やめろ、臭くなる」


A「だんちょもやれば愛情わきまっせ」


ごちそーさん!と手を合わせ、食器を片付け始めた。
本当によくわからんやつだ。

ひょこっと現れて何故かそのまま団員になっていた。
もう住み着いて4ヶ月になるのか。

俺らはこいつに本当に感謝している。
先ほど、ひょこっと現れてと言ったが、現れてくれなかったら俺らは死んでいた。

こいつは、命の恩人だ。


A「そんじゃ、行ってくる」


キド「気をつけて行ってこいよ」


A「よるご飯は向こうでお世話になるから」


そんじゃ、と玄関のドアを閉めた。
ここのところ、ずっとアジトを開けることが多くなった。


カノ「今日も仕事?」


キド「あぁ。休んでる日を見てないな」


マリ「わ、私も造花のお仕事頑張る!」


Aは俺らと出会う前から、住み込みの手伝いをしている。
そして、入団してからはここで暮らすようになったが、相変わらず毎日働きに行っている。

そして、使いみちがないからと、メカクシ団に生活費として振込先を変えた。

本当に感謝しなければならない。
それなのにこいつときたら。


カノ「んじゃ、僕もお仕事ー」


キド「寝るだけだろうが!!」


俺の蹴りは見事に鳩尾に入った。
気づけばマリーも部屋に戻ったようだ。

セトとAには本当に申し訳ない。


Aが入る前はセトが働いていたが、団員が増えて餓死しそうだった。
本当にタイミングよくAが来てくれた。


キド「どうしてあいつは、こんなにも他人の俺らに良くするんだろうな」


カノ「セトならまだ兄弟だしわかるけどさ」


キド「そうかわかるのか。じゃあお前も働きに行け」


カノ「えっ」

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作者名:狐面少女 | 作成日時:2018年1月5日 12時

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