弐拾陸 ページ26
明日には蝶屋敷を出て任務に行かなければならない。
調子が万全になるように素振りをしていたら、めちゃくちゃ可愛い格好をしたAちゃんが廊下を歩いていた。
「Aちゃーん!」
「あ…我妻、さん…」
けどAちゃんからは悲しい音が響いていた。よく見れば、頬に涙の跡があった。
「何かあったの?大丈夫?」
「は…い、ちょっと…嫌な事、を思い出して…」
綺麗な召し物に、Aちゃんに、そんな辛そうな顔は似合わない。
けど俺は炭治郎みたいに器用じゃないから、落ち着かせる方法何て頭を撫でるくらいしか知らない。
だから、結われた髪を崩さない様に、ゆっくりと優しく撫でてあげた。
「我妻、さん…」
「善逸で良いよ。大丈夫、俺が居るから。」
安心させてあげると、暫くしたらAちゃんは微笑む様になった。
その笑い方は炭治郎と一緒で、やっぱり兄妹だなぁと思った。
もっと笑顔で居てほしいので、完全に日も暮れてきた中、蹴鞠をした。
「わっ、あ」
「上手いよAちゃん!凄い!」
トン、トン、と規則的な音が心地好い。けどAちゃんは平衡を崩し、俺は咄嗟に手を引き、Aちゃんを俺の上に倒れさせた。
「ご、ごめんなさい。善逸さ…大丈夫ですか」
「大丈夫だよ。怪我は無い?」
こくりと頷くAちゃんの顔は結構近くて、蹴鞠をしていたからか少し汗ばんでいた。
疲れたのか、なかなか立たないAちゃん。それを見てまさか、と思い顔を覗き込む。
「Aちゃん…大丈夫?」
「は、い」
見るからに大丈夫そうでない。俺は腹を括った。
ぎゅっ、と強く抱き締め接吻をした。
空は暮れて藍色に染まっている。月にもこんな大人っぽいAちゃんを見せたくない。俺で翳った。
「っう、ん」
「はっ、ぁ、ん」
女好きである物の、接吻の経験は更々なく直ぐに顔を赤くさせる俺は何てみっともないのだろうか。
耐えられなくなり、Aちゃんをその場に押し倒し、また口を付けた。
「っん、ふ」
「ぅん、はっ、」
口が少し開いていたから滑り込ませるとAちゃんの舌があって、焦らすように触れ合わせた。
Aちゃんは興奮しているのか腰が浮いて背中を逸らせていた。
流石に不味い、と思い口を離すと唾液がぷつりと切れる。それまでも腰にくる。
「ごっ、ごめんんんん!!殴っていいから許してぇえええ!!」
「だっ大丈夫です、…私も、ごめんなさい」
突然の温度差にAちゃんは少し笑い、謝った。
足ががくがくで歩けていなかったので、お姫様抱っこをして運んだ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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にゃるす。(プロフ) - 最高でした!!細かい描写とキャラ達の心情が凄く心に刺さりました!!こんな素晴らしい作品を作ってくださり有難うございます!!! (2023年1月30日 21時) (レス) id: fbac834549 (このIDを非表示/違反報告)
Turtle(プロフ) - 色々とやばかったです、、、。゚(っ´;ω;`c)゚。 (2020年11月30日 23時) (レス) id: ae287d31c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 最高です!義勇好きにはたまりません!最高です! (2020年8月7日 14時) (レス) id: c22bf512a4 (このIDを非表示/違反報告)
リーのアニメ部屋 - アアアアアアアアアア!!千寿郎好きだから感謝!頑張って! (2020年8月5日 3時) (レス) id: 9f28f3c3ee (このIDを非表示/違反報告)
暁明(プロフ) - 銀時さん» 読んで楽しんでくださって嬉しいです。面白いお話作り頑張りますね。 (2020年4月28日 13時) (レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ice.11 | 作成日時:2020年3月28日 15時