私を輝かせる要素｡【KZ】

TwentyEight ページ31

Version 彩
￣￣￣￣￣
彩：今日は皆に伝えたいことがあって集合してもらったの｡

黒木：アーヤ､まさか…






彩：私､今日で探偵チームKZを退団します｡


若武に退団届の書類を出す


全員が無言だった



彩：理由は分かってるかもしれないけど､芸能活動を本格的にするため｡あと私のプライベートを守るため｡

七鬼：じゃあ立花が最近ずっと浜田に来ないのも……？


彩：そう｡転校するの｡


皆の顔が強張る


でも何も言ってくれない



すると


翼：俺らは応援しなくちゃいけないんだ｡アーヤが自分で決めた将来の進み方でしょ｡


ありがとう､翼…


小塚：でも美門は芸能人でアーヤともお仕事してるから会えるでしょう？僕らとは違うもん｡

美門：そのことに関して俺からも報告｡アーヤには言ったけど俺､ちょっと芸能活動休止することにした｡


皆がまた目を丸くする


黒木：なぜ？

美門：アーヤ見ててこんなレベルのライバルがいると思ったら俺なんか全然ダメだと思って｡とりあえず中学の間は休止して自分をもっと磨こうと思う｡

彩：翼…休止なんだ､良かった…


引退ではないことに安堵すると涙が出てきた


美門：うん､アーヤに言われて考えが改まったんだ｡本当にありがとう

彩：ううん､私は全然｡


涙を拭って皆を見た

もう立花彩ではなく､立川美彩として｡




彩：皆さん今まで本当にお世話になりました｡皆さんとはもう会えませんがご活躍をお祈りしています｡


皆との毎日はあまりにもキラキラと輝きすぎて､ずっとは続かないって分かってた

私はこれから1人で､本当に私が輝ける要素(エッセンス)を探すの｡

そのために皆のことは忘れます｡


さようなら､皆｡




私は皆の前から立ち去った

誰のかも分からない私を呼び止める声が聞こえたけど､聞こえないフリをして｡





FIN

12月29日

｢私を輝かせる要素(エッセンス)｡【KZ】｣
第1章立川美彩の飛躍

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